号試品とは
トヨタ用語で、号口試作品のことを意味します。一言で言えば、試作品なのですが、自動車部品の場合、「試作」にもいろんな段階があり、それぞれ区別されています。
自動車の開発(新車の開発)では、試作イベントと呼ばれる一連の車両開発プロセスが進んで、最終的に量産開始となりますが、各プロセスでは要求される試作品の製造プロセス(どのような金型か、どのような工程か)も違いますので、それにあわせて社内手続きを進めていくことになります。
号試品が要求されるのは、1Aと呼ばれるステージで、この段階ではすでに本型本工程品の納入が必要となります。通常、試作ステップがここまで進んでくると、試作を行う部門ではなく、初品を扱う部門が製造することが多く見受けられます。
1Aは試作の中でもいわゆる「量産試作」に相当するステップである為、量産組み付け(量産)を行うラインで実際に試作車を作ることになります。これ以前のステップで製造される試作車は量産の生産ラインで作られるわけではありません。1A以降は本格的な量産におけるテストという流れです。
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