車両開発大日程
単に大日程と呼称されることもあります。車両開発日程とは、新しい自動車の量産開始までのスケジュールを定めた日程表の事で、実際に動き始めてからも適宜修正されていきますが、中でも大日程と呼ばれるものは量産開始までのおおよそ2年間のスケジュールとなります。
トヨタの例で言えば、量産開始までのスケジュールにはそれぞれステージがあり、ASからはじまり、FS、PCV(性能確認車)、1A、MPT、GCSと続き、LO(ラインオフ=量産開始)につながっていきます。
各ステージでの目的は異なるため、納入すべき部品の要求仕様も異なり、性能確認車と呼ばれるPCVや一次号試と呼ばれる1Aのステージでは本型本工程で製造された部品を納入する必要が出てきます。本型とは量産で用いる金型である為、試作用金型に比べて要求精度が厳しく、納期がかかる上にトラブルもよく起きる為、遅れることもあり、各メーカーでは社内でのバックアップのための納期調整に追われることになります。基本的に、各ステージに設定されているイベントと呼ばれる試作イベントの日程は絶対であり、納入品遅らせることはできませんので、各社ここから逆算して対応を考えることになります。
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