車の駆動方式の見分け方
自動車の駆動方式(FF、FR、MR、RR)については車検証に記載されている型式の番号とアルファベットの中に練り込まれていることが多いですが、メーカーによって使う数字や記号が違います。ここから見分けるのは、採番法則を知っている方限定で、基本これらの番号記号の意味は非公開です。
したがって、車検証に記載の型式から、自動車メーカーが公表している「主要諸元表」を見るほうが確実です。これもメーカーによっては2WDか4WDのいずれかのみの記載の場合もありますが、FF・2WDのように駆動方式の項目に記載されていることがあります。
ただこの方法だとメーカーによっては2WDと4WDの違いしか分からず、駆動方式がわかりません。あとは販売店や車検に出した際に聞いてみる等の方法もありますが、自分では判定できない為、2WDの駆動方式をある程度外観からも推測できる方法を下表にまとめます。
駆動方式 | 見分け方、推定方法 |
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FF | 前輪駆動のため、デファレンシャルギヤ、トランスミッション等の部品が後輪にはきません。後輪をのぞいてみて、すっきりしていれば、FFの可能性が高いです。というのも、エンジンを後部や中心部に搭載して前輪で駆動される方式は通常の車ではないので、後輪がすっきりしていて前輪に集中しているというのであれば、自ずとFFとなり、エンジンの場所も前方ということになります。大多数の国内の乗用車はこの方式です。 |
FR | FFとは反対に、後輪駆動の場合は、デファレンシャルギアが入っているボックスが後輪の左右をつなぐ中心当たりに見える場合があります。また、タイヤ幅の中心から左右に結んだ線の距離をトレッドと呼びますが、FRの場合、後輪のトレッドが前輪よりも短いことがあります。これは主要諸元でも確認できます。エンジンが前方で、後輪駆動ということはエンジンの動力をプロペラシャフトを使って後輪に伝える必要があります。車高があるとわかりづらいですが、このプロペラシャフトが車の底部真ん中を通るため、キャビンの真ん中が盛り上がっているタイプの車もあります。 |
MR、RR | 後方ドアより後ろの部位にエンジンの冷却や吸気を行うための口がついている場合は、エンジンが後方搭載である可能性が高いです。エンジンが後方搭載ということは、すなわち後輪駆動ということでもあります。ただしMRとRRを見分けるのはカタログやメーカー・ディーラーに確認しないと難しいかもしれません。冷却方式が空冷式か水冷式かによってもレイアウトが異なり、ラジエーターの場所でも推測が困難です。厳密にはRR車のエンジンはMR車とは違い、ホイールベースの外側に配置されますがこれを外観だけから判断するのは難しいといえます。 |
以上のように車検証から調べた型式をもとにした主要諸元表で確認するほかは、推測の域を出ませんが目安として上記のような見分け方もあります。
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