亜鉛(元素記号 Zn)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
亜鉛は鉄や銅とともに人の体にはなくてはならない微量元素(鉄に次いで2番目に多い)であり、典型元素に分類される金属の一つです。酸とアルカリの双方に反応する両性元素としても知られます。
亜鉛はイオン化傾向が強く、鉄よりも先に腐食するため、亜鉛メッキをすると犠牲腐食を起こし、本体である鉄を腐食から守るという特性を持ちます。このため、古くからトタン板(鋼板に亜鉛メッキしたもの)として使われてきています。
また、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%を組み合わせたアルミニウム−亜鉛メッキによって被覆された鋼板は、ガルバリウム鋼板として、国内では安価で耐腐食性に優れた屋根材として使われています。
亜鉛はこのほか、銅と組み合わせて真鍮や各種電池の陰極板にも使われます。
亜鉛の埋蔵量は中国が多く、オーストラリア、ペルー、カザフスタン、米国、メキシコなどが続きます。
亜鉛(元素記号 Zn)が活用されている分野
- 亜鉛メッキ
- アルミ亜鉛メッキ
- 青色発光ダイオード
- 透明導電膜(ITOの代替品としてZnOや化合物が研究中)
- ボルタ電池の負極
- 電池の陰極板
- ガルバリウム鋼板
分類 | 金属元素 |
---|---|
電子配置 | 3d104s2 |
英語 | Zinc |
原子量 | 65.39 |
同位体 | 64Zn、66Zn、67Zn、68Zn、70Zn |
融点 | 419.53℃ |
沸点 | 907℃ |
密度 | 7.14g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度2.5 |
色、形状 | 銀白色 |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K:24.5 293K(20℃):30.2 500K:32.8 800K:- |
700℃ | - |
---|---|
300℃ | 13.0 |
100℃ | 7.8 |
0℃ | 5.5 |
−195℃ | 1.1 |
700℃ | 66 |
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300℃ | 104 |
100℃ | 112 |
0℃ | 117 |
-100℃ | 117 |
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