インド英語におけるfor the sameとは何か
インド固有の英語表現はいくつかありますが、このfor the sameを使った独特の言い回しもその一つです。
インドの方ばかりとメールやり取りしているとあまり違和感もなく、自分でも使ってしまうということは多々ありますが、他の諸外国地域の方とのやり取りで、この表現はインド英語であるということに気が付くことになります。
もっとも、インドや中東、印僑の影響の強い地域との取引やコレポンを行っている方には、それと気が付かないほどよく使われる表現です。またインド以外の地域で使ったとして、意味に誤解が生じたり内容が通じないかと言われればそんなこともないため、ビジネスで支障が生じることも稀です。
for the sameの意味は、前の文章で指定した用語の指示代名詞のような使い方をします。it, that, this, those, these等といった代名詞に置き換えができる部分を、for the sameと表現します。逆に言えば、他の英語圏やグローバル英語ではこうした指示代名詞を使うということになります。
アメリカ英語でもthe sameを指示代名詞として使うことがありますが、for the sameという言い方はしません。以下、実例を見ていくとわかりやすいかと思います。
Once we receive information we will update you for the same. |
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情報入手しましたら、更新いたします。 |
これは一文の中でfor the sameを使っているケースです。for the sameを指示代名詞this等で言い換えるのが他の諸外国で使われる英語です。
Please find the attached Purchase order pending. Request you to confirm the ETD dates for the same. |
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未納の注文分を添付いたします。この注文の出荷予定日をご確認ください。 |
ここでのfor the sameは直前の文章で記載したPurchase order pending(未納の注文分)を意味しています。これもthe same をthisと言い換えることができます。
Please find the attached PO for KN-009 Mould.Request you to send the acceptance for the same. |
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KN-009の金型の発注書を添付します。この発注に対する承認(受領)回答をお願いいたします。 |
この例でも、前の文章で指定しているKN-009の金型の注文書をfor the sameで意味しています。
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