可、不可を英語で表現する|秀、優、良、可、不可を英語で言うと

2017年2月13日更新

可、不可は日本語で使われる場合、状況によっていろいろな意味をもつ言葉です。成績や評価の出来不出来の段階を示す、優、良、可、不可という文脈で使われることもあれば、可能か否かを示す選択肢や許容できるか否か、許可できるか否かといった意味合いで使われることもあります。当然のことながら、これらの違いによってあてるべき英語も変わってきますので、まずはどういう文脈で使われている可・不可なのかを明確にする必要があります(もちろん、これは他の複数の意味や使われ方をもつ言葉でも同様に考慮すべき点です)。

成績評価で用いる可・不可の英語表現

米国の教育機関等で成績の多くはA、B、C、D、F等のアルファベット表記で評価をしています(Fが一般には「不可」の意味をもつグレードとなります)。

また、それぞれのアルファベットの中で、さらにAプラスやAマイナスといった評価で出来・不出来を細分化しており、大学・高校など各教育機関で、5段階、7段階、13段階など各校の事情にあわせて成績評価を行っています。たとえば、AとBの評価にだけ、上位から順番に、A+, A, A-, B+, B, B-とつけ、以降は、C, D, Fと成績評価を分ける場合、9段階評価となります。あるいは、AにだけA+(Aプラス)という特に優れた評価をつけるということもあります。

一頃は日本における大学の成績評価は、多くが優・良・可・不可の4段階で行われていましたが、最近では、日本でも米国式やヨーロッパ式に習って、このアルファベットでの評価を行う学校は増えてきています。

このため、成績評価の「優良可」を英訳する場合は、提出先の書式にあわせて、A〜Fなどのアルファベットをそのまま割り振るのが一般的です。A〜Fの評価を割り振ることができないような場合や対応関係が不明な場合、先方の評価体系が不明な場合、優良可を示す英語としては下記のような表現があります。

ただし、こうした場合でも、学校によってはレターを別途つけてもらい、たとえば、Excellentの評価は上位20%の学生のみが対象になる、といった説明書きを同封することもあります。学校や教育機関によって各評価の意味合いが異なるわけですから、何らかの説明があったほうがよい場合があります。日本でも就職の際に、絶対評価なのか相対評価なのかによって、優良可のもつ意味が大きく変わることがあり、より厳しい基準を設けている大学によっては、その成績の基準を成績証明書と一緒に同封することがあります。

優、良、可、不可 excellent, good, passing, failing
優、良、可、不可 A, B, C, F
優、良、可 Excellent, Good, Fair
秀、優、良、可 Excellent, Very good, Good, Fair
秀、優、良、可 Excellent, Very good, Good, Passed

可能、不可能を意味する「可・不可」を英語にする場合

可・不可の言い回しは、日本語の場合、さまざまなシチュエーションで使われるため、以下のように文脈によって適切な言い方が変わります。可能や不可能、といってもそれが「できる」「できない」なのか、「許可」「許可しない」なのか、日本語でも意味が異なるように、英語でも訳語は異なってきます。

対応可能です、対応不可です、といった言い回しもよく使われますが、こうした場合は、「可」「不可」の訳語よりも、その前によって表現が決まるように思います。たとえば、we can meet your request.であなた方のご要望に対応可能です、となります。

可・不可、可もしくは不可 whether or not to allow
〜できる、〜できない able to do〜, difficult to do〜(will not be able to do〜)
許可する、許可しない allow, disallow
正しい、間違い true, false
はい、いいえ yes, no
交換可 交換不可 interchangeable, not interchangeable
承認する、承認しない approve, disapprove
適切 不適切 proper, improper
使用可、使用不可
入手可、入手不可
できる、できない
available, N/A(not available)
同意する、同意しない agree, disagree

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