圧縮強さ|圧縮方向に耐えられる最大強さ

2012年12月3日更新 2024年8月10日最終更新 Written by 金属加工事業部

一般に引張強さと逆方向へ加えた力に対する強度を示したパラメータです。物体を圧縮したとき、破壊に耐えることができる最大強さを示します。これは圧縮に限った話ではありませんが、材料が破壊もしくは破断するときは、靭性・脆性の度合いによって壊れ方が異なります。脆い材料であれば、割れがおき、靭性が強い、いわゆる「ねばり強い」材料であれば、圧縮したときに壊れる前に伸びたり変形したりします。

ただ金属などの延性材料では試験片が鼓形に変形してしまうので、圧縮強さを正確に算出するのは困難です。

ほとんどの材料は引張強さよりも圧縮強さに強い性質を持っています。コンクリートはその典型で、引張強度は圧縮強度の10分の1から13分の1になります。

構造材料では引張強度のほうが使用される機械が多いですが、例えば物流分野、マテハンの領域ではどれくらいの重さに耐えられるかという耐荷重の指標がありますが、これは箱やパレットに重いものを載せてもどこまで耐えられるかという指標ですので、まさしく圧縮方向の荷重です。

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