リムド鋼とキルド鋼の見分け方

2013年1月5日更新

キルド鋼、リムド鋼はともに鉄鋼材料を作るための出発材料となる鋼です。現在は、ほとんどの鋼種でキルド鋼を出発材料として用いるため、あまり両者の違いを気にすることもないかもしれませんが、成分上ではシリコンの含有量について見ると両者の違いがより明確化すると言われます。

鋼の5元素の一つであるSi(シリコン)の含有率が、0.15%を超えるようであればほとんどの場合、キルド鋼とされ、0.1%に満たないようであればリムド鋼と考えることができます。

リムド鋼は量産しやすい鋼であったため、以前はSS材の原料となる鋼としてもよく使われていましたが、脱酸がキルド鋼に比べて不十分であり、外周部の純度に比べて、鋼材内部の元素の偏り(リンや硫黄など)となる傾向がありました。

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