ヤスリ硬さとは

2012年12月10日更新

ヤスリ硬さとは、現場で使われる知恵の一つですが、ヤスリの硬さがHRC60程度であることを利用し、部品や鋼材などを破壊することなく、表面硬さを調べるために使う方法です。

正式な硬度ではないため、あくまで現場における補助的な使い方をします。

計測する対象の表面にヤスリを当ててみて、ヤスリが完全に「つるっと」した具合に滑ったら、その対象はHRC60以上の硬さを持ち、逆に、滑らずに何か引っかかりを感じるようであればHRC59程度か、それ以下ということになります。

ヤスリがワークを削るほど強く押し当てる必要はなく、ヤスリを当てて軽く押してみて表面を滑るかどうかを見るだけです。

硬さの異なるヤスリをそろえておくことで、体感でどれくらいの硬さがあるのかを簡単に調べることができます。

なお、ダイヤモンドヤスリでは硬度がありすぎるため、比較対象とはしづらいため、鋼のヤスリのみしかこの方法は使えません。

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