A3003とは|JIS規格材の特徴と物性
A3003とは、JIS規格におけるアルミ合金のうち、純アルミと同等の加工性と耐食性を持つタイプの材料です。純アルミであるA1100より強度が約1割ほど高くなります。3からはじまる材料記号をもつ3000系はMnを添加元素としています。
成形性、溶接性、耐食性に優れていると同時に若干の強度改善がなされています。A3003は3000系を代表する合金の一つで、用途としては、一般器物、建材、船舶用材、フィン材、各種容器等があります。不純物成分としてのFeやSiの含有量は1000系の純アルミよりも多くなっています。
A3003の成分
3000番台の番号が付いているアルミは主にマンガン(約1.2%)の添加されたアルミ合金で、非熱処理型の材料です。
合金番号 | Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ga, V, Ni, B, Zr等 | Ti | その他 | Al | |
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個々 | 合計 | |||||||||||
A3003 | 0.6以下 | 0.7以下 | 0.05から0.20 | 1.0から1.5 | - | - | 0.10以下 | - | - | 0.05以下 | 0.15以下 | 残部 |
A3003の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)
アルミ材料記号 | 調質 | 引張強さ(N/mm2) | 耐力(N/mm2) | 伸び率(板1.6mm厚) | 伸び率(棒φ12.7mm) | ブリネル硬さ(10/500) | せん断強さ(N/mm2) | 疲れ強さ(N/mm2) | 縦弾性係数(×1000)(N/mm2) |
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A3003 | O | 110 | 40 | 30 | 40 | 28 | 75 | 50 | 70 |
A3003 | H12 | 135 | 125 | 10 | 20 | 35 | 85 | 55 | 70 |
A3003 | H14 | 155 | 150 | 8 | 16 | 40 | 100 | 65 | 70 |
A3003 | H16 | 185 | 175 | 5 | 14 | 47 | 105 | 70 | 70 |
A3003 | H18 | 205 | 190 | 4 | 10 | 55 | 110 | 70 | 70 |
AA規格、ISO規格、EN規格、ASTMでの相当材、類似材料
A3003の他規格での相当材としては下表のものがあります。
規格名称 | 材料記号 |
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AA | |
ASTM | |
EN | |
ISO |
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