アルメルの組成、成分、融点、用途、熱伝導率
アルメルはニッケル合金の一つで、一般に組成としてはニッケル94%、アルミニウム3%、残りやマンガン、鉄、ケイ素などから成り立つ合金です。廉価なため、熱電対の材料として広く使われています。アルメル・クロメル熱電対は最もポピュラーな熱電対の一つとして知られます。
アルメルは英語ではAlumelと表記しますが、1908年創業の米国企業Hoskins manufacturing Companyの登録商標です。同社サイトによれば、この会社はニッケルクロム合金の製造をするために設立されたとあります。なお、クロメルも同社の商標ですが、どちらも熱電対用途の合金としてあまりに有名になったため、一般名詞の様に使われるようになっています。
物性値は参考値です。
電気抵抗(μΩ・cm) | 29-33 |
---|---|
温度係数(K-1) | 0.0019 |
ブリネル硬さ | |
弾性係数(GPa) | |
引張強さ(MPa) | 550-780(熱処理後例 586MPa) |
密度 (g/cm-3) | 8.5-8.7(8.73) |
融点(℃) | 1315-1390(1399℃) |
大気中での最高使用温度(℃) | 1100 |
磁性 | 若干あり |
熱膨張係数(20℃-1000℃)(x10-6 K-1) | 16.8 |
熱伝導率(23℃)(W m-1 K-1) | 30-32 |
熱伝導率 @100℃ Cal・cm/s・cm2・℃ | 0.071 |
スポンサーリンク
>このページ「アルメルの組成、成分、融点、用途、熱伝導率」の先頭へ
- 加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
- ニッケル合金の種類の一覧へ戻る
- モネル400|耐食性、成分、比重、磁性、特性、強度
- モネルK500|耐食性、成分、比重、磁性、特性、強度
- ハステロイ|耐食性、組成、成分、比重、熱伝導率、硬度
- ハステロイB|耐食性、組成、成分、比重、熱伝導率、硬度
- ハステロイB-2|耐食性、組成、成分、比重、熱伝導率、硬度
- ハステロイC276|耐食性、組成、成分、比重、熱伝導率、硬度
- ハステロイC22|耐食性、組成、成分、比重、熱伝導率、硬度
- ハステロイX|耐食性、組成、成分、比重、熱伝導率、硬度
- ニクロム|熱伝導率、融点、組成、磁性、比熱
- インコネル(X750、625、600、718)|成分、組成、強度、硬さ、比重、熱伝導率、耐熱温度
- パーマロイ |透磁率、成分、用途
- コンスタンタンとは|融点、抵抗、熱伝導率、引張強さ、機械的性質
- ジュラニッケル
- コバール|熱膨張係数、組成、成分
- アルメルの組成、成分、融点、用途、熱伝導率、特性、比重、融点
- クロメルの組成、成分、融点、用途、熱伝導率
- インバーの物性、インバール36|熱伝導率、膨張係数、密度、融点、引張強さ
- エリンバー合金、エリンバール