アルメルの組成、成分、融点、用途、熱伝導率

2012年7月14日更新

アルメルはニッケル合金の一つで、一般に組成としてはニッケル94%、アルミニウム3%、残りやマンガン、鉄、ケイ素などから成り立つ合金です。廉価なため、熱電対の材料として広く使われています。アルメル・クロメル熱電対は最もポピュラーな熱電対の一つとして知られます。

アルメルは英語ではAlumelと表記しますが、1908年創業の米国企業Hoskins manufacturing Companyの登録商標です。同社サイトによれば、この会社はニッケルクロム合金の製造をするために設立されたとあります。なお、クロメルも同社の商標ですが、どちらも熱電対用途の合金としてあまりに有名になったため、一般名詞の様に使われるようになっています。

物性値は参考値です。

アルメルの物性、機械的性質、熱伝導率、熱膨張係数、電気抵抗、融点、密度、弾性係数、引張強さ
電気抵抗(μΩ・cm) 29-33
温度係数(K-1) 0.0019
ブリネル硬さ
弾性係数(GPa)
引張強さ(MPa) 550-780(熱処理後例 586MPa)
密度 (g/cm-3) 8.5-8.7(8.73)
融点(℃) 1315-1390(1399℃)
大気中での最高使用温度(℃) 1100
磁性 若干あり
熱膨張係数(20℃-1000℃)(x10-6 K-1) 16.8
熱伝導率(23℃)(W m-1 K-1) 30-32
熱伝導率 @100℃ Cal・cm/s・cm2・℃ 0.071

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