インバーの物性、インバール36|熱伝導率、膨張係数、密度、融点、引張強さ
組成としては、ニッケルを36%含み、残りは鉄で構成された合金で、線膨張率が小さいという特徴を持つ合金です。このため、時計や測定器などの部材として使われます。インバールもしくはインバーとも称呼され、インバール36の数字がニッケルの含有比率を示しています。Ni-Fe系の合金としては最も低い熱膨張係数を持つことで知られ、金属とガラスの封止・封着用途やレーザーシステムの構成部材としても利用されます。なお、この合金はキュリー温度以下では磁性を持ち、それ以上では磁性を持ちません。
電気抵抗(μΩ・cm) | 75-85 |
---|---|
キュリー温度 | 276.7℃ |
ブリネル硬さ | 160 |
弾性係数(GPa) | 140-150 |
引張強さ(MPa) | 450-590 |
密度 (g/cm-3) | 8.0 |
融点(℃) | 1426℃ |
大気中での最高使用温度(℃) | 1100 |
熱膨張係数(20℃-90℃)(x10-6 K-1) | 1.7-2.0 |
熱伝導率(23℃)(W m-1 K-1) | 13 |
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