コンスタンタンとは|融点、抵抗、熱伝導率、引張強さ、機械的性質

2012年7月14日更新

コンスタンタンは1887年にエドワード・ウェストンによって発見されたニッケル合金の一種で、組成は銅54%、ニッケル46%(もしくは銅55%ニッケル45%)となっています。主に鉄や銅と一緒に熱電対として使われる合金です。広範な温度帯で抵抗が安定している点を大きな特徴とする合金で、ユーリカ、アドバンス、フェリーなどと同じカテゴリーの合金になります。他にこうした特性を持つ合金としては、抵抗線用の合金であるマンガニンがあります。コンスタンタンA合金のほか、アニール処理されたコンスタンタンP合金があります。

コンスタンタンの物性、機械的性質、熱伝導率、熱膨張係数、電気抵抗、融点、密度、弾性係数、引張強さ
電気抵抗(μΩ・cm) 52.0(室温500 nΩ・m)
温度係数(K-1) +/-0.00002 (20℃で8 ppmK-1
ブリネル硬さ 100-300
弾性係数(GPa) 162
引張強さ(MPa) 400-590(455-860)
密度 (g/cm-3) 8.9
融点(℃) 1225-1300
大気中での最高使用温度(℃) 500
熱膨張係数(20℃-100℃)(x10-6 K-1) 14.9
熱伝導率(23℃)(W m-1 K-1) 19.5

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