コンスタンタンとは|融点、抵抗、熱伝導率、引張強さ、機械的性質
コンスタンタンは1887年にエドワード・ウェストンによって発見されたニッケル合金の一種で、組成は銅54%、ニッケル46%(もしくは銅55%ニッケル45%)となっています。主に鉄や銅と一緒に熱電対として使われる合金です。広範な温度帯で抵抗が安定している点を大きな特徴とする合金で、ユーリカ、アドバンス、フェリーなどと同じカテゴリーの合金になります。他にこうした特性を持つ合金としては、抵抗線用の合金であるマンガニンがあります。コンスタンタンA合金のほか、アニール処理されたコンスタンタンP合金があります。
電気抵抗(μΩ・cm) | 52.0(室温500 nΩ・m) |
---|---|
温度係数(K-1) | +/-0.00002 (20℃で8 ppmK-1) |
ブリネル硬さ | 100-300 |
弾性係数(GPa) | 162 |
引張強さ(MPa) | 400-590(455-860) |
密度 (g/cm-3) | 8.9 |
融点(℃) | 1225-1300 |
大気中での最高使用温度(℃) | 500 |
熱膨張係数(20℃-100℃)(x10-6 K-1) | 14.9 |
熱伝導率(23℃)(W m-1 K-1) | 19.5 |
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