ポリブタジエン系熱可塑性エラストマーの特徴|比重、耐熱温度、耐薬品性、用途
ポリブタジエン系のTPE(1,2ポリブタジエン)は透明性に優れ、柔軟性に富んだ軽量材料として知られます。ただ耐候性や熱安定性の面で不安があるとされます。現状、供給メーカーが日本ではJSR1社しかないとされる熱可塑性エラストマーです。
ポリブタジエン系熱可塑性エラストマーの物性、加工性、ハードセグメント、ソフトセグメント、用途などの情報
ゴムの種類 | 1,2ポリブタジエン系 | |
---|---|---|
記号、略号 | メーカーにより異なる。PB、RBなど。JISではTPZ-(Syn.1,2-BR) | |
生ゴムの性質 | 比重 | 0.9から0.91 |
ムーニー粘度ML1+4(100℃) | - | |
SP値(溶解度パラメータ) | - | |
加硫ゴムの物理的性質 | 引張強さ(MPa) | 4.9から16.7 |
伸び(%) | 630から750 | |
硬さ(JIS-A) | 79から98 | |
反発弾性(%) | 42から52 | |
圧縮永久歪み(%) | 67から91 | |
体積固有抵抗(Ω・cm) | 1015から1016 | |
耐電圧(kV/mm) | − | |
誘電率(Hz) | − | |
低温脆化温度(℃) | -32から-42 | |
連続耐熱使用温度 | 60から70 | |
燃焼性 | 可燃 | |
耐候性 | △ | |
耐油性 | × | |
耐熱水性 | △ | |
耐溶剤性 | ○ | |
加工性 | 射出成形 | ○(射出成形温度:120から170℃) |
押出成形 | ○(金型温度:10〜30℃、収縮0.3〜0.9%) | |
主な用途 | フィルム、射出成形品、ブロー成形品、スポンジ | |
分子構造 | ソフトセグメント | 非晶性 BR |
ハードセグメント | シンジオタクチック 1,2-ポリブタジエン樹脂 |
熱可塑性エラストマー(TPE)の主な種類と材料記号
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