consignorとshipperの違い

2015年3月12日更新

shipperは輸送業者と契約する主体のことを言います。輸送業者にとっては請求先でもあります。輸送条件によりconsigneeが支払う場合でも、consigneeから回収できなければshipperによりその支払いが補償されることになるため、依然、shipperは重要な契約主体です。

一方、shipperとほぼ同じ意味で使われることが多いconsignor(コンサイナー、consigneeの反対語)ですが、consignorの原義は、貨物を輸送業者に対して最初にconsignする主体であり、consignは任せる、委ねる、引き渡すの意味があります。輸送契約を依頼する主体とconsignorはほとんどのケースでイコールになりますが、場合によっては別になることもあります。輸送契約が結んだ主体とは別の第三者によって貨物の輸送(引き取り)を依頼するような場合です。その違いはB/Lに記載されないこともあるため、あえてインボイスで使い分けられることがあります。

consignorとshipperの用語については、多くの関係者にとってはほぼ同じ意味を持つものとして扱われますが、上記のような違いもありますので、状況によっては念頭においておく必要があります。

また、shipper = sellerと解されることが多いですが(実際ほとんどのケースでは当てはまりますが)、場合によっては当てはまらない場合もありますので、この違いにも留意が必要です。

スポンサーリンク

>このページ「consignorとshipperの違い」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集