オリコン箱の正式名称は何ですか

2024年7月1日更新

オリコン箱は「折りたたみコンテナ箱」が正式名称です。英語ではFoldable Containerといいます。

材質はプラスチック製のものが主流で、製品を入れて納入した後はまた出荷元に返却されることで流通する通い箱のひとつです。

構造は向かい合う2つの面の真ん中が内側に折りたためるようになっており、もう2つの面は内側へ押すと外れてたためるようになっているものがよく流通しています。

オリコン箱の仕組み

オリコン箱は空箱の輸送費が大きく下がるメリット

中身が入っている状態の箱であれば、費用をかけて運んでも販売管理費の一部として費用回収が可能な輸送費として納得もできますが、空の箱の運搬は空気を運んでいるようなもので、トラック1台分運ぼうとも極力費用をかけたくないものです。

こうしたニーズに応える箱ともいえるのがオリコン箱です。実入りの状態で運んで、納入先へ製品を納入し、使った後は帰り便で空箱を回収するという流れになりますが、空箱になると折りたたんでしまうのでトラックにより多くの空箱を積み込むことができ、輸送費の単価を下げることができます。

輸送費として空箱の輸送費が実空の双方負担しているというような場合、オリコン箱に多少投資しても空箱の返却・回収の輸送費が下がることで、より大きな輸送費低減のメリットが出ることもあります。

またそもそも空箱を回収する便の本数や荷台のスペースが足りないという場合、リターナブルをやめて使い捨てのダンボール箱等に変更するか、オリコンを前提にして便を増やさずに返却の輸送ルートを検討するか、返却用の増便を検討するかという選択を迫られることになります。

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