TP規格はトヨタポリ箱規格の略称
TP規格とは、トヨタポリ箱規格の略です。TPは英語のToyota Plastic Containerの頭文字からとられています。英語では単にTP standardやToyota standard containerと呼ばれます。この規格に基づいた箱はTP332のように、TP〇〇〇(〇は数字が入ります。3桁ないし4桁です)の形式で表記され、数字部分は長辺×短辺×高さを示します。
トヨタ物流現場のノウハウが凝縮されたもの
その名の通り、トヨタの物流現場のノウハウに基づいて開発された繰り返し使えるプラスチック製のコンテナの規格です。トヨタやその関連会社への納入に使われるポピュラーな通い箱です。今ではトヨタグループ以外でも広く使われるようになっています。タテ×ヨコが168mm刻みで設計されており、高さにも段階的なサイズ設定があります。
この規格の箱は何が優れているか
高さや長さが基準になる箱の倍数になるので、サイズ違いのものでも隙間なくスタッキングできますので、箱と箱の間に隙間ができませんし、トラックの荷台へ積み込むにも無駄なスペースが発生しません。
またタイプによっては製品が入っているときはスタッキングできて、空箱の時は左右を反転させて積み上げると上の箱が下の箱にめり込むようにネスティングできるものもあり、空箱の保管や輸送時に省スペースとすることができます。
折りたためるタイプもあります。ポリ箱の規格としては最も有名なもののひとつです。
サイズが名称だけから即判断できる
TP規格の箱は、名称のなかにサイズがわかるよう、サイズが入っています。詳細はTP箱のサイズ一覧に記載していますが、例えばTP331といった場合、331という数字が長辺×短辺×高さを表しています。3が335ミリ、1が103ミリになるので、335×335×103となります。TP332であれば高さ方向だけTP331のおおよそ倍となり、335×335×195となります。
TP332であれば1パレットは45箱が標準となり、1段が9箱の5段積み、つまり9回しの5段積みということになりますが、TP331であれば9回しの10段積みになるので1パレットが90箱となります。このとき、TP332とTP331が同じパレットの中で混載済みにしても、1パレットのサイズを隙間なく、同じにできるというのがTP規格箱の最大のメリットです。
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