バリなきことを英語で言うと|図面の注記に使われる英語表現
「バリなきこと」も図面の注記で非常によく見られる表現の一つです。バリとは、表面がささくれだったような状態であったり、加工したあとに何らかの突起が残ってしまっているような状態のことを言います。
切削や研削などの物理的な加工後に生じるものもあれば、型から取り出したときに出てしまっているものもあります。材質によってバリの性状もいろいろあり、通常は研磨やバリ取りなどを行うことで除去します。工業製品の世界ではわずかなバリでも、隆起や突起などが残ってしまっていると、寸法精度に影響しますし、製品として問題が出ることが多いため、部品や機械要素等でも基本、「バリなきこと」というのは図面でもよく指示される内容となります。
バリ自体は英語で、burrと呼ばれることが多いです。ちなみにバリ取りはこのburrを取り除くということで、deburringといったりします。以下に具体的な表現方法について見ていきます。
バリとは?その影響と重要性
バリ(burr)は、切削や研削などの加工プロセスで発生する小さな突起や鋭利なエッジのことを指します。これらのバリは、製品の寸法精度や外観に悪影響を与えるだけでなく、製品の性能や安全性にも重大な影響を与えることがあります。例えば、自動車部品や航空機のコンポーネントでは、バリが残っていると、部品の組み立て時に干渉が生じたり、運転中の振動や摩耗を引き起こす可能性があります。このため、バリを除去することは、製造プロセスにおいて不可欠な工程となっています。
バリなきことの英語表現
バリを除去することは、製品の品質保証の一環として非常に重要です。図面の注記において「バリなきこと」を指示するための英語表現には、次のようなものがあります。
バリなきこと |
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Must be free from burrs. |
角部はバリなきこと |
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Corners to be burr-free |
この部品にはバリなきこと(バリを認めることはできない) |
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Burrs are not allowed in this part. |
図面注記におけるバリの表現
図面注記において、誤解を避けるためには、明確で簡潔な表現が求められます。「バリなきこと」を示すための注記には、上述のような標準的な表現が使われます。これに加えて、部品ごとに特定の条件を指定する場合もあり、例えば以下のような表現が使用されます。
すべてのエッジはバリなきこと |
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All edges must be free of burrs. |
バリが許容されない領域 |
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No burrs allowed in designated areas. |
製造業でバリに関連する表現は多岐にわたります。例えば、特定の材質や加工方法に応じて、以下のような英語表現も使用されます。
バリを研磨する |
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Deburr the edges by grinding. |
仕上げ面は滑らかであること |
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Finished surfaces must be smooth. |
バリが発生しやすい部分 |
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Areas prone to burr formation. |
バリは許容範囲内であること【アメリカ英語】 |
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Burrs must be within acceptable limits. |
バリの除去を確認済み【イギリス英語】 |
Burr removal has been verified. |
これらの表現を理解し、正しく使うことで、製造業における英語コミュニケーションがよりスムーズになります。
まとめ
「バリなきこと」は製造業において重要な品質管理項目です。バリは製品の精度や安全性に影響を及ぼすため、正確な英語表現を用いて図面注記を行うことが求められます。この記事では、図面注記に使われる代表的な英語表現を紹介し、バリに関連する用語についても詳細に解説しました。これらの知識を活用し、日常の業務に役立ててください。
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