ガタなきことを英語で書くと|図面の注記に使われる英語の表記
昨今は製造拠点の多国籍化に伴い、図面の注記部分に日本語だけでなく、英語で記載が求められることも多々あります。こうした場合、日本語の図面に使われている固有の「図面用語」「図面特有の表現」を英語に直す必要が出てきます。図面には、誤解を生む余地がなく、正確で短くわかりやすい表記が使われるため、英語でも同様な表現となります。
「ガタなきこと」は、多くの分野で使われますが、嵌合がしっかりしているかどうかを示す表現であり、口語でいえば「ガタつかない」、組み合わせた部分に必要以上の隙間がないことを意味しています。厳密な部分であれば、はめ合い公差を指定して、どれくらいまでなら組み合わさっている部分の緩みが許されるのか明確にしたほうがよいでしょう。
図面の注記としてもよく使われる「ガタなきこと」の英訳としては例えば下表のようなものが考えられます。
英語 | 日本語 |
---|---|
shall be free from looseness | 直訳すれば緩まないこと、となります。ゆるみがなく、ガタつかないことを表現したい場合にはよいでしょう |
No gap is allowed | ズレや乖離(かいり)、隙間、間隙をgapと表現します。 |
No backlash | backlashは機械や部品におけるガタツキ、緩みや遊びのことを意味します。日本語でもカタカナのバックラッシュ、バックラッシという表現がありますが、業種により意味が異なりますので注意を要します。 |
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