デイリーとウィークリーの違い
デイリーとは日次(1日ごとの間隔)、ウィークリーとは週次(1週間ごとの間隔)を意味し、それぞれデイリーオーダーといえば1日分の日別注文で、ウィークリーオーダーといえば週次の1週間分の注文になるという違いがあります。いずれの表現も間隔や頻度を表わしています。
- デイリーとウィークリーの違い|目次
発行頻度の英語表現|毎〜を英語で言う
発行物に例えるとわかりやすいです。毎日発行される新聞の発行頻度はデイリーであり、1週間に1回の週刊誌の発行頻度はウィークリーとなります。月刊誌であればマンスリー、年に1回発行の年刊(年鑑)であればアニュアル、イヤリー(Annualやyearly),季刊(年に4回発行)なら、クォータリー(quarterly)、半期に一度の発行ならハーフイヤリー(half-yearly)の頻度ということになります。
なお、ウィークリーマンションの例のように、和製英語もありますので、つなげる単語によっては英語圏や諸外国の方々には通じないことがある点に注意が必要です。
隔週であればバイウィークリー、月次であればマンスリー、隔月であればバイマンスリー、年次であればイヤリーとなります。
英語で記載すると下表のようになります。1日(1週間、1ヵ月)に2回なのか、2日(2週間、2か月)に1回なのかというのは意味が全く違ってきますので、相手が誤認しないよう注意して伝達したいところです。
英語 | 日本語での意味 |
---|---|
daily | 日次。1日に1回。毎日。 |
semi-daily | 1日に2回。 |
bidaily | 2日に1回なのか、1日に2回なのか人によって用法が異なる。使わないほうがよい。 |
every other day | 隔日 |
every two days | 2日に1回。隔日と同じ。 |
weekly | 週次。1週間に1回。 |
threetimes a month | 月に3回。旬間(上旬・中旬・下旬の月3回) |
every ten days | 10日に1回。 |
biweekly | 隔週。2週間に1回 |
fortnightly | 隔週。2週間ごとの。biweeklyと同じ。 |
monthly | 月次。一か月に1回 |
semimonthly | 月2回 |
bimonthly | 2カ月に1回。 |
half-yearly | 半年ごと。半期に1回の頻度。つまり年に2回。 |
quarterly | 四半期ごと。つまり年4回。季刊もこれに該当。 |
yearly | 1年に1回の頻度。年ごと、年度ごと。 |
biennial | 2年に1回の頻度。 |
triennial | 3年に1回の頻度 |
注文(発注・受注)の頻度として考える場合
完全な受注生産で、注文を受けてから材料手配・生産計画を立案して納入できるというタイプの取引でない限り、発注する側の都合としてもっとも便利なのはデイリーオーダーにすることです。買うほうは必要な分だけ必要な量だけ買うことができますので、余分な在庫を持つ必要もありません。一方で、この方法は売る側や作る側としてはやり辛い受注形態です。
事前に内示情報などでこれくらいの注文があるという情報に基づいて在庫しておく必要があるからです。材料や部品も前もって手配しておく必要があります。事前情報があるとはいっても、実際の確定注文とイコールというわけではありませんので、予測と違う注文が入れば急な対応が必要となります。
それに比べてウィークリーのオーダーであれば、1週間分の注文がまとめて前週等に入る形態であるため、仮に予測が外れてもあまりに大きな差でなければ、週の半ばで挽回できる余地はまだあることになります。
さらにバイウィークリーやマンスリーのオーダーという形であれば、さらにその余力が出てくるうえ、生産計画や人員計画、材料手配の面でも先が読めますので売る側(製造する側)によっては都合がよいことになります。
一方で、発注間隔がマンスリー等、長くなればなるほど買う側が売れなかった場合のリスクや数が足りなくなった場合のリスクを負うことになります。
売買契約でデイリー、ウィークリー、マンスリー等発注間隔を取り決める交渉の際はこうした点を念頭に置きながら交渉を進める必要があります。
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