ビジネス英語での「上旬・中旬・下旬」の効果的な使い方と略称

2024年8月14日最終更新 Written by 海外営業部
上旬、中旬、下旬の英語と略称

ビジネスの納期回答やスケジュール調整の際に、具体的な日にちを指定せずに「上旬」「中旬」「下旬」といった曖昧な表現を使うことが頻繁にあります。こうした表現は、特に国際的な取引においても便利であり、上手に使いこなすことが求められます。このガイドでは、これらの表現の英語での言い方や略称、そして具体的なビジネスシーンでの活用方法について詳しく解説します。

上旬・中旬・下旬の英語表現と略称

納期回答をはじめ、明確に日にちを指定しない表現はビジネス英語でも非常によく使います。おおまかに期日を指定するのに便利な表現で、使わずに済ませるのが難しいといえるかもしれません。

大まかに表現するには、他にもweek34など、1月の最初の週をweek1(wk1)とカウントし、その次をweek2、さらにその次の週をweek3といった具合に1週間ごとに数字を足していく表記方法を使う場合もありますが、その場合はどちらかというと、より明確な日取りがある場合です。

なお、以下のような言い方のほかにも、例えば上旬であればfirst 10 days of the monthと書けば、その月の最初の10日間となり、より厳密な言い方となりますが、こうした表現を使いたい場合はより曖昧にしておく必要があるからで、日付が指定できるなら何日から何日までの間という書き方もできます。

上旬、中旬、下旬の英語での言い方
日本語 英語 略称
上旬 beginning, early B
中旬 middle, mid M
下旬 end, late E

Bはbeginning、Mはmiddle、Eはendの略となります。報告書や表でもよくみられるので略称も覚えておくとよいでしょう。

ビジネスシーンでの活用例

月のだいたいの位置を示すための表現例としては、以下のような言い方があります。これらの表現は、特に海外との取引において、柔軟なスケジュール調整や納期回答の際に有用です。

上旬、中旬、下旬の表現例
日本語例 英語での表現例
来月上旬に early next month
毎月上旬に early every month
2月上旬 beginning of February, early February
月の上旬 early part of the month
10月中旬 mid-Oct.もしくはmid-October、middle of October
来月中旬頃 about the middle part of next month
4月中旬 in the middle of April
6月中旬 in the middle of June
4月下旬 in late April
今月下旬 in late this month

文化的な違いと注意点

ビジネス英語において、特に海外との取引で「上旬」「中旬」「下旬」という曖昧な表現を使う場合、文化的な違いに注意が必要です。例えば、日本ではこうした曖昧な表現が一般的に受け入れられますが、欧米諸国ではより具体的な日付を求められることが多いです。

さらに、納期に対する厳格な姿勢が求められる地域では、曖昧な表現は信頼性を損なう可能性があります。そのため、文化的な背景を理解しつつ、適切な表現を選ぶことが重要です。必要に応じて、曖昧さを避け、具体的な日付や日数での指定を心掛けるべきです。

というのも、上旬とはどこからどこまでなのか、契約書で明確にでもされていない限り、具体的な日付はあいまいになったままです。1日〜10日が上旬なのか、それとも1日〜15日まで上旬なのかというのは月間をどのように区切るかでも変わってきます。

具体的なビジネスでの用例

以下に、ビジネスシーンで使える具体的な英文とその日本語訳を紹介します。状況や目的に合わせて使い分けてみてください。

具体的なビジネス用例
英語例 日本語訳
We expect the shipment to be ready by early next month. 我々は出荷が来月上旬までに準備できることを期待しています。
The project will commence in the middle of October. プロジェクトは10月中旬に開始される予定です。
Please provide a status update by the end of this week. 今週末までに状況報告をお願いします。
The first batch of products will be delivered in early April. 製品の最初のバッチは4月上旬に納品されます。
We aim to finalize the agreement by mid-September. 契約を9月中旬までに確定させることを目指しています。
Production will be completed by late December. 生産は12月下旬までに完了します。
Could you confirm the shipment date in early November? 11月上旬の出荷日を確認していただけますか。
We anticipate the delivery in the middle of next month. 来月中旬の納品を予想しています。
The final payment is due in late January. 最終支払いは1月下旬に予定されています。
The meeting is scheduled for the early part of next week. 会議は来週の上旬に予定されています。

最後に、この記事の要点をまとめます。ビジネスにおける「上旬」「中旬」「下旬」の表現は、スケジュール調整や納期回答において非常に便利です。しかし、特に国際取引においては、曖昧な表現が文化的に異なる解釈を生む可能性があるため、適切な文脈での使用が求められます。この記事では、これらの表現の英語での言い方や略称、ビジネスシーンでの具体的な使用方法について詳しく解説しました。今後のビジネス英語でのコミュニケーションに役立ててください。

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