MC6、ZK51A(マグネシウム合金鋳物)の物性、成分、組成、機械的性質、硬度|マグネシウム合金鋳物の種類、特性や用途
MC6はマグネシウム合金鋳物の一つで、JISで規格化された材料の一つです。ASTMではZK51Aに相当する材料です。ZK系(Mg-Zn-Zrの合金)のマグネシウム合金の為、亜鉛、ジルコニウムをベースとした鋳物金属でもあります。
強度、靭性に優れた材料であるため、レーサー用のホイールや高力鋳物といった特殊な用途にも使われます。規格では砂型のみとなります。
MC6、ZK51Aの成分、組成
RE※はRare earthの略でイットリウムを除く希土類元素となります。
マグネシウム合金鋳物 | 化学成分 | |||||||||||||||||
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Mg | Al | Zn | Zr | Mn | RE※ | Y | Ag | Si | Cu | Ni | Fe | その他 | ||||||
MC6、ZK51A | 残部 | − | 3.6から5.5 | 0.50から1.0 | − | − | − | − | − | 0.10以下 | 0.01以下 | − | 0.01以下 |
MC6、ZK51Aの引張強さ、耐力、伸び、硬度、熱処理、溶体化処理|機械的性質
マグネシウム合金鋳物 | 熱処理、調質の内容 | 記号、質別記号、調質記号 | 引張試験 | 硬度 ブリネル硬さ HBW |
溶体化処理 | 時効硬化処理 | |||||
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引張強さ N/mm2 |
耐力 N/mm2 |
伸び % |
温度 ±6℃ |
最高温度 ℃ |
時間 h |
温度 ±6℃ |
時間 h |
||||
MC6、ZK51A | 時効硬化処理 | MC6-T5 | 235以上 | 140以上 | 4以上 | 60から70 | - | - | - | 177 | 12 |
MC6、ZK51Aの熱伝導率、電気伝導率、熱膨張係数、比熱、比重、密度
熱による影響や電気特性をより詳細に見ていくと以下の通りとなります。
マグネシウム合金の種類 | MC6、ZK51A |
---|---|
液相線温度(℃) | 640 |
固相線温度(℃) | 560 |
凝固温度範囲(℃) | 80 |
溶融潜熱(kJ/kg・K) | 318 |
比熱(kJ/kg・K)(室温) | 1.02 |
熱伝導率(W/m・K)(20℃、砂型) | F: - T5: 108.3 T4: - T6: - |
電気伝導度(20℃、%IACS) | F: 28% |
熱膨張係数(μm/m・K)(20℃〜100℃) | 26 |
比重、密度(g/cm3)(20℃) | 1.83 |
縦弾性係数(kN/mm2)(20℃) | 45 |
横弾性係数(kN/mm2)(20℃) | 17 |
鍛造温度(℃) 砂型 金型 |
750から820 |
「JIS H 5203 マグネシウム合金鋳物」に規定のある材料記号
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