MC7、ZK61A(マグネシウム合金鋳物)の物性、成分、組成、機械的性質、硬度|マグネシウム合金鋳物の種類、特性や用途
MC7はJIS規格のマグネシウム合金鋳物材料で、ASTMで言うZK61Aのことです。強度や靭性に特に優れた系統のマグネシウム合金で、ZK系(Mg-Zn-Zrの合金)となります。高力鋳物やインレットハウジングなどの用途での実績があります。鋳物としては砂型のみの規格となります。
MC7、ZK61Aの成分、組成
RE※はRare earthの略でイットリウムを除く希土類元素となります。
マグネシウム合金鋳物 | 化学成分 | |||||||||||||||||
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Mg | Al | Zn | Zr | Mn | RE※ | Y | Ag | Si | Cu | Ni | Fe | その他 | ||||||
MC7、ZK61A | 残部 | − | 5.5から6.5 | 0.6から1.0 | − | − | − | − | − | 0.10以下 | 0.01以下 | − | 0.01以下 |
MC7、ZK61Aの引張強さ、耐力、伸び、硬度、熱処理、溶体化処理|機械的性質
マグネシウム合金鋳物 | 熱処理、調質の内容 | 記号、質別記号、調質記号 | 引張試験 | 硬度 ブリネル硬さ HBW |
溶体化処理 | 時効硬化処理 | |||||
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引張強さ N/mm2 |
耐力 N/mm2 |
伸び % |
温度 ±6℃ |
最高温度 ℃ |
時間 h |
温度 ±6℃ |
時間 h |
||||
MC7、ZK61A | 時効硬化処理 | MC7-T5 | 270以上 | 180以上 | 5以上 | - | - | - | - | 149 | 48 |
溶体化処理後時効硬化処理 | MC7-T6 | 275以上 | 180以上 | 4以上 | 65から75 | 496 | 502 | 2 | 129 | 48 |
MC7、ZK61Aの熱伝導率、電気伝導率、熱膨張係数、比熱、比重、密度
熱による影響や電気特性をより詳細に見ていくと以下の通りとなります。
マグネシウム合金の種類 | MC7、ZK61A |
---|---|
液相線温度(℃) | 635 |
固相線温度(℃) | 530 |
凝固温度範囲(℃) | 105 |
溶融潜熱(kJ/kg・K) | - |
比熱(kJ/kg・K)(室温) | - |
熱伝導率(W/m・K)(20℃、砂型) | - |
電気伝導度(20℃、%IACS) | - |
熱膨張係数(μm/m・K)(20℃〜100℃) | 27.0 |
比重、密度(g/cm3)(20℃) | 1.83 |
縦弾性係数(kN/mm2)(20℃) | 45 |
横弾性係数(kN/mm2)(20℃) | 17 |
鍛造温度(℃) 砂型 金型 |
705から815 |
「JIS H 5203 マグネシウム合金鋳物」に規定のある材料記号
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