TF480の成分、引張強さ、耐力、伸び、機械的性質、耐食性|チタン鍛造の特徴と規格

2014年4月10日更新

TF480はチタン鍛造品の規格材料の一つとなり、JISでいうチタン3種となり、区分で言うと、チタン合金ではなく純チタンとなります。鍛造品の純チタンとしては2番目に強度に優れたチタン材料です。寸法は、8ミリ以上300ミリ以下の範囲となります。耐食性の高さ、耐海水性の高さがこの材料の強みですが、強度面でも最大620MPaまでの引張強度、最低345MPa以上の耐力を持ちます。

純チタンは窒素、炭素、水素、鉄、酸素の5元素の量を少なくするグレードですが、強度が上がるにつれ、鉄と酸素の上限値だけは微増していきます。

TF480(チタン3種、鍛造)の成分、材質

TF480の成分、材質(単位:%)
種類 N C H Fe O Ti
TF480 0.05以下 0.08以下 0.013以下 0.30以下 0.30以下 残部

TF480(チタン3種、鍛造)の機械的性質|引張強さ、耐力、伸び、絞り

TF480(チタン3種、鍛造)の機械的性質|引張強さ、耐力、伸び、絞り
種類 引張強さ(MPa) 耐力(MPa) 伸び(%) 絞り(%)
TF480 480から620 345以上 18以上

JIS規格に定められている純チタン、チタン合金の種類

チタンの鍛造品

チタンの鋳物

チタンの展伸材

展伸材とは、スポンジチタン、チタンインゴットを経て、板材、条材、シームレスパイプ、管、棒材、線材などに加工された状態のチタン材料のことです。チタンの材料記号には下記のような法則があります。

TP 板、熱間圧延は末尾にH、冷間圧延は末尾にCがつきます。例:チタン1種の熱間圧延板はTP270H
TR
TTP、TAT、TATP 継目無管(シームレスパイプ、シームレス管)
TTH、TATH 熱交換器用チタン、熱交換器用チタン合金管
TB、TAB
TW、TAW

チタン合金別の特性

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