自動車業界でのランチェンとは

2014年5月6日更新

ランチェンとは、ランニング・チェンジの略で、英語ではそのままrunning changeと書きます。部品の設変や仕様変更などをする場合に、量産部品として既存品が流れている中で、旧仕様から新仕様にかわる過程で供給を止めることなく、切り替えを行っていく方法です。

基本的には、旧仕様の部品の在庫がすべて尽きた段階で、新仕様のものを流し始めることになりますので、旧仕様の廃棄費用や引取費用等が発生することもないのですが、ランチェンができないケースもあるため、これはどの程度の設計変更(設変)のものかに依存します。

旧仕様と区別しなくてもいいような場合は、切り替えも楽で、在庫管理自体も、新旧を同一品として扱うことができます。基本的には古いものから出していく、という方法で、いずれはすべてが新仕様品に切り替わっていくことになります。

マイナー設変のものについては、ほぼ問題なくこうしたランチェンによる部品の切り替えを行っていくことができます。メジャー設変の場合は、変更内容により客先との応相談となりますが、自動車業界の場合、大量生産でのスムーズな供給体制を構築することも必須条件となりますので、いずれの仕事であってもこうした量産部品の変更方法についても、視野に入れておくことが必要です。

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