銅(元素記号 Cu)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

銅は、黄銅や白銅、青銅といった合金の形で活用される代表的な非鉄金属の一つで、人にとっても微量ではありますが生存に必要な元素です。最も大きな特徴ともいえるのが、高い導電性、電気導電率であり、加工性の高さや耐食性のよさ、低温脆性に優れて、かつ価格も安価であるという点などから広く工業用だけでなく、日用品に至るまで良く使われる元素といえます。

銅は種類としては、純銅、黄銅、青銅、白銅、洋白、キュプロニッケル、ベリリウム銅などが知られます。

工業用としては、銀に次ぐ導電性を持ちつつ安価であることから、電子部品や電気部品、回路や配線をはじめ、ケーブル、筐体、部品として使われます。また管楽器の素材や、硬貨の材料としても知られます。

銅鉱石の埋蔵量は、チリやペルー、メキシコといった南米、中米の国で多いとされます。

銅(元素記号 Cu)が活用されている分野

  • 銅合金して各種部品
  • 銅像
  • 硬貨(10円は青銅、5円は黄銅、100円と50円は白銅、500円はニッケル黄銅)
  • 電線
  • 銅線
  • 雑貨類
銅(元素記号 Cu)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 3d104s1
英語 Copper
原子量 63.55
同位体 63Cu、65Cu
融点 1084.6℃
沸点 2562℃
密度 8.92g/cm3(8.94g/cm3)
比重
硬度 モース硬度3
色、形状 橙赤色、淡赤
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:10.3
293K(20℃):16.5
500K:18.3
800K:20.3
銅(元素記号 Cu)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ 6.7
300℃ 3.6
100℃ 2.23
0℃ 1.55
−195℃ 0.2
銅(元素記号 Cu)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃ 354
300℃ 381
100℃ 395
0℃ 403
-100℃ 420

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