旅程表の英語テンプレート
旅程表(読み方:りょていひょう)は英語ではitinerary(カタカナでの読み:アイティネラリー)といい、以下にサンプルとしてエクセルとWordそれぞれで作ったテンプレートの例をご紹介していきます。基本構成はきわめてシンプルで日本語でも英語でも内容に違いはありません。
- 旅程表の英語テンプレート|目次
作成と配布の目的
Itineraryには、旅程表という意味のほか、旅行計画や旅行案内、訪問地のリスト、旅のしおりといった意味合いもあります。その目的は、相手に移動スケジュールや旅程(行動計画)を伝えることにあり、プライベートなものだけでなくビジネスでも出張から講習会、視察、研修などに使用されます。およそ移動を伴うもので参加者が複数いるのであれば、旅程表があると重宝します。会社によっては出張申請への添付が必須となることもあります。
旅程表は幹事役、世話役や事務局が作成して参加者に配布・説明するパターンもあれば、部下や秘書が上司のために作成するパターン、自分自身の出張計画をわかりやすくするために作成するパターンなど種々のバリエーションがあります。
どこまで詳細に作成するかは目的と受け取る側の目線で検討していくとよいでしょう。
旅程表の構成は、日程ごとに何時にどこへどのように行き、何をするのかをまとめたものとなります。このため、研修旅行や宿泊を伴うセミナーなどの場合は、プログラムとしても使われることがあります。
また参加者の緊急時の連絡先、集合・出発・到着の場所・時間を明確にし、旅程表を部外者が見ても今どこで何をやっているか分かるように書くことが肝要です。
移動や食事・宿泊などのすべてを主催・幹事側でアレンジする場合は、プログラムやスケジュール中心の旅程表がよいでしょう。反対に参加者が自ら交通機関の手配や移動を行う必要がある場合は、乗り換え・移動方法に際しての注意事項についても記載してあると親切です。
旅程表の構成
以下に研修を目的とした旅程表をサンプルに、記載項目のそれぞれについて説明していきます。
宛先(Name / Prepared For:):氏名 / 〜様用
旅程表は各個人ごとに配布することが一般的です。このため、誰にあてたものかを冒頭部分で明確に記載しておきます。後述する移動手段の予約席によって内容が異なることや、大人数の場合、ある程度のグループで行動することもあるため、一人一通の旅程表が基本です。
イベント・目的(Event or purpose)
研修、講習会、出張、旅行など今回の旅程表を組むことになった目的・名目やイベント名称を一つに定めて記載しておきます。ビジネスでの作成の場合、出張が連続する方もいますので、他との混同を避け、重複がないように具体的な名称で作成するとよいでしょう。
日程・滞在日数(Date / Duration of stay)
旅程全体の滞在日数や日程を記載します。何月何日から何月何日までという全体をここでは記載しておくと、旅程表を見た人にも把握しやすいと思います。今回の出張や旅のはじまりと終わりを明確にしておきます。
集合・出発・解散場所と時間(Meeting / Departure / Return date and place)
現地集合にしてもどこかで集まっていくにしても、この部分は明確にしておきたいところです。社外で集まっていくという場合は、簡易的な地図をつけたほうが無難です。駅や空港などの公共スペースの場合、エリアが広く目印になるものなしには集まるのが困難な場合があります。
また、会社によっては移動距離によって清算金額が異なる設定になることがあり、この旅程での距離を記載してある欄があってもよいかもしれません。その場合、Distanceの項目を作るとよいでしょう。
この部分には最初の集合・出発場所と時間、帰着・解散場所と時間を記載し、旅程の各行程での行先や時間は下記の行程の部分に記載していきます。
移動手段(Mode of transport)
鉄道や飛行機でも予約をとっている場合は、号車、座席番号や便名なども記載しておくとよいでしょう。ただ、各行程でも頻繁に移動する場合、途中行程のものも含めると、予約内容は別紙で分けるか、行程の備考欄に記載したほうが分かりやすい場合もあります。
連絡先(Contact number/person)
参加者が不測の事態発生時などに連絡できる幹事役や世話役の連絡先を記載しておきます。担当名と携帯電話の番号を記載しておくとよいでしょう。規模の大きいイベントや出張旅行などでは複数名記載するとよいかもしれません。
日付(Dates)・場所(Places)・時間(Time)・行程(Associated Activity)
旅程表の本体をなす部分です。具体的に何月何日の何時にどこで何をするのかを記載した部分です。移動手段に力点を置いて書くのか、実施する内容に力点を置くのかによっても記載の粒度はかなり異なってきます。
ホテルや宿泊先の住所や連絡先を場所欄に記載しておくのもよいでしょう。自由行動の日があるなら、Free dayと記載しておくこともできます。Free timeとして自由時間を設けてもよいですし、記載のない時間帯はすべて休憩か自由時間とするという形でもよいかと思います。
英語 | 日本語 |
---|---|
Orientation at〜 | 〜でオリエンテーション |
Conference at〜 | 〜で会議 |
Visit to〜 | 〜を訪問 |
Meeting at〜 | 〜で会議・打ち合わせ |
Seminar at〜 | 〜でセミナー |
Tour of〜 | 〜の視察・周遊 |
Sightseeing at〜 | 〜で観光 |
Party at〜 | 〜でパーティー |
A social gathering at〜 | 〜で懇親会 |
Dinner at〜 | 〜で夕食 |
Lunch at〜 | 〜で昼食 |
Lunch will be served during transportation. | 昼食や移動中に提供されます |
Meeting time and place | 集合時間と場所 |
Stay at〜 | 〜で宿泊、滞在 |
Lodging at〜 | 〜で宿泊 |
Check in at〜 | 〜でチェックインする |
Check out at〜 | 〜でチェックアウトする |
備考(Notes)
注意事項や補足事項を記載する欄ですが、ここが意外と重要になります。例えば食事についても各自で手配なのか、準備があるのかといったことや、ベジタリアンやアレルギー、宗教的な理由等で食材に制限がある場合の対処方法なども記載しておくと親切です。
また移動手段についての補足説明もここで記載できます。例えば、行程ごとに次の場所にはどのように移動する、といったことも記載すると利便性が高くなります。地図を添付したい場合も、Please refer to the attached mapやA map will be attached to this itineraryといった表現で、地図があることを示すとよいでしょう。
各行程での注意事項のほか、プログラムの具体的な内容、事前準備しておいてほしいことも記載することができます。
ページ数
旅程表が1枚でおさまらない場合は、Page 1 of 2 (2ページ中の1ページ)などのように、ページ数が分かるように用紙の末尾に記載しておくとよいでしょう。行程が長い場合、旅程がどういう順番でつながっているかわからなくなってしまうので、この部分は意外と重要となります。
英語での旅程表テンプレート(エクセル、Word)
このサンプルでは2日間の日程で管理者研修の出張旅行での旅程表の記載例をご紹介しています。移動が少なく研修プログラムの時間割がメインの内容となります。
以下エクセルとWordで作成したテンプレートのファイルとなります。無料でお使いいただけます。
日本語での旅程表テンプレート(Word)
上記でご紹介した英語の旅程表の日本語訳となります。
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