SN490Cの材質、強度、降伏強度、引張強度|材質や機械的性質の規格
SN490Cは建築用鋼材として規格化された材料の中では最も強度に優れたタイプとなり、加えて耐ラメラテア性能を持つ鉄鋼材料です。このため、溶接などによって接合した材料で、板厚方向に引っ張られる力がかかっても、破断や亀裂を起こしにくい性能を持っています。溶接組み立て材がより低コストで安定して作ることが出来る鋼材です。
SN490Cの成分、材質
鉄鋼材の種類 | 厚さ | C | Si | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|---|---|
SN490C | 16mm以上50mm以下 | 0.18以下 | 0.55以下 | 1.65以下 | 0.020以下 | 0.008以下 |
50mmを超え100mm以下 | 0.20以下 |
SN490Cの機械的性質
SN材の種類 | 鋼材の厚さ (mm) |
降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
降伏比 (%) |
---|---|---|---|---|
SN490C | 6以上12未満 | 該当なし | 490以上610以下 | 該当なし |
12以上16未満 | 該当なし | 該当なし | ||
16 | 325以上445以下 | 80以下 | ||
16を超え40以下 | 325以上445以下 | 80以下 | ||
40を超え100以下 | 295以上415以下 | 80以下 |
鋼材の種類 | 鋼材の厚さ | ||
---|---|---|---|
6以上16以下 1A号試験片 |
16を超え50以下 1A号試験片 |
40を超え100以下 4号試験片 |
|
SN490C | 187以上 | 21以上 | 23以上 |
SN490Cの耐衝撃性、シャルピー吸収エネルギー
試験温度が0℃の場合で、シャルピー吸収エネルギー(J)は27以上と規定されています。試験片とその採取方向についてはVノッチ、圧延方向となります。
「JIS G 3136 建築構造用圧延鋼材」に規定のある材料記号
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