SR235の規格|JISによる鉄筋の強度、引張強度、降伏点、重量、成分

2014年3月27日更新

SR235は鉄筋コンクリートとして、コンクリートを補強する鉄筋の材料として設計されているJISによる鉄鋼材料の一つです。但し、記号SRからはじまるものは、いわゆる通常の鉄筋のように表面に凹凸となるリブや節がありませんので、コンクリートに対しての引き抜き力という面では弱くなります。

いわゆる丸鋼と呼ばれる分類ですが、表面が通常の棒鋼のようにのっぺりしているため、建築材料としてだけではなく、他の用途で使われることもあります。寸法は標準的には5.5mmから50mmとなります。

ただし、不純物に関する規程のみで炭素量が決められていないことや、溶接性のよしあしに関わる炭素当量の一種となるCとMnの合算値についても規定されていないことから、溶接性が重要となるような用途にはあまり向きません。

機械的性質については、引張強度について範囲が定められています。数字の235は降伏点(耐力)の最小値を示しており、この材料でいえば235MPa以上ということになります。成分値の規定はないものの、引張強さについて最小値と上限が規定されています。

SR235の比重

比重については規格内に規定がありませんが、重量の計算に用いられている値は7.85となっています。

SR235の成分、材質

SR235の成分、材質
鉄鋼の種類 C Si Mn P S C+Mn/6
SR235 - - - 0.050以下 0.050以下 -

SR235の機械的性質|降伏点、耐力、引張強さ、伸び、曲げ性

SR235の降伏強度、耐力、引張強度、伸び、曲げ性
鉄鋼の種類 降伏点、耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
引張試験片の種類 伸び
曲げ角度 曲げ性を見る際の内側半径
SR235 235以上 380から520 2号 20以上 180° 公称直径の1.5倍
14A号 22以上

「JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼」に規定のある材料記号

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