STKM16Cの規格と機械的性質、成分、引張強度、降伏点
STKM16Cは引張強度の下限値を620MPa以上と設定された高炭素鋼管で、引張強度についてはSTKMのなかでもトップクラスとなります。同規格内ではこれよりも高い引張強度を持つ鋼管は17Cのみです。
STKM16Cの成分
鋼管の記号 | C(炭素) | Si(シリコン) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) | Nb(ニオブ) もしくはV(バナジウム) |
---|---|---|---|---|---|---|
STKM16C | 0.35〜0.45 | 0.40以下 | 0.40〜1.00 | 0.040以下 | 0.040以下 | − |
STKM16Cの機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、伸び、扁平性、曲げ性
鋼管の種類、記号 | 引張強さ(N/mm2) | 降伏点、耐力(N/mm2) | 伸び(%) | 扁平性 | 曲げ性 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
11号試験片、12号試験片、管軸方向 | 5号試験片、管軸直角方向 | 平板間の距離(H) | 曲げ角度 | 内側半径 | |||
STKM16C | 620以上 | 460以上 | 12以上 | 7以上 | − | − | − |
STKM16Cの伸び
鋼管の記号 | 試験片 | 鋼管の厚さ区分による伸びの最小値(%) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以下 | 1mmを超え2mm以下 | 2mmを超え3mm以下 | 3mmを超え4mm以下 | 4mmを超え5mm以下 | 5mmを超え6mm以下 | 6mmを超え7mm以下 | 7mmを超え8mm未満 | ||
STKM16C | 5号試験片 | - | - | - | 1 | 2 | 4 | 6 | 7 |
12号試験片 | 2 | 3 | 4 | 6 | 8 | 9 | 10 | 12 |
STKM16Cの比重について
比重は7.85が基本値となります。
STKM16Cの寸法許容差(外径)
長さの許容差には原則として+50mm、-0mmとなっており、外径については下表の通りです。
区分 | 鋼管の外径サイズ(mm) | 外径の許容差(mm) |
---|---|---|
1号(熱間仕上継目無鋼管が該当) | 50未満 | ±0.5 |
50以上 | ±1% | |
2号 | 50未満 | ±0.25 |
50以上 | ±0.5% | |
3号 | 25未満 | ±0.12 |
25以上40未満 | ±0.15 | |
40以上50未満 | ±0.18 | |
50以上60未満 | ±0.20 | |
60以上70未満 | ±0.23 | |
70以上80未満 | ±0.25 | |
80以上90未満 | ±0.30 | |
90以上100未満 | ±0.40 | |
100以上 | ±0.50% |
寸法公差としてどの号を使うかは、受渡しの当事者間にて取り決めることになっています。
「JIS G 3445 機械構造用炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号
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