刻印や打刻を意味するテーキンを英語でいうと

2020年10月19日更新

テーキンとは、品番や製造番号、ロット番号、型番、会社ロゴ、管理番号などを製品に浮彫などの凹凸で加工する刻印や打刻のことを意味しますが、これを英語ではstampやengrave、punchと表現します。多くは金型そのものにテーキン加工を施して、製品が作られるたびに自動で刻印されるようになっています。金型そのものにテーキン加工せずに、別で刻印する打刻機であれば、engraving machineと英語表記されます。

英語ではインキによるスタンプと区別するため、metal stampingと言われることもありますが、図面などにはengrave表記をうたって指示しているケースがよく見られます。具体的にどの程度の深さや高さの文字や刻印表示にするか図面で指示してあることが大半です。

会社のロゴだけでなく材質表記する場合もあります。ロット番号や製造番号、製品番号がついていると製品の素性をあとからトレースすることができます。

特に印字できないタイプの製品に有効で、印字できるものであっても刻印であれば摩耗によって消えない限り、印字よりも製品に保持されている期間が長くなりますので工業製品では特に多用される加工方法とも言えます。ゴムやプラスチックなどでなければ金型そのものに加工せずとも、専用打刻機で文字を入れ替えて自在に打ち込む方法あるため、各種金属に対しても有効な手法です。

テーキンやテイキンの語源は諸説ありますが「彫金」や「丁金」(テイキン)と漢字表記するところから派生したというものやオランダ語のTEKEN(符号やサインを意味する)といった説があります。

一般に刻印や打刻内容を変えようとすると金型のその部位を改造・改修・修理する必要があります。加工難度にもよりますが、繁忙状況などを無視した場合、通常は1〜2週間での加工となることが多いようです。

金型そのものを変えずとも、専用の打刻機を使って製品に刻印を施す場合もあります。あるいは、昨今はレーザー刻印などでカスタム加工も一品モノではよく使われます。

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