freight collectとfreight prepaidの違い

2020年5月11日更新
freight collectとfreight prepaidの違い

freight collect(コレクト)、freight prepaid(プリペイド)はinvoiceでよく見かける表記ですが、コレクトは着払い・荷物を受け取る側による支払いを意味し、プリペイドは先払い・荷物を送る側による支払いを意味します。

インコタームズを指定することで、費用負担の線引きと責任範囲、所有権移転のタイミング等が明確になりますが、実務上は費用負担を話を切り離して進めることも出来てしまいます。

一般的に、輸送費用のコレクトとプリペイドについては以下の貿易条件(インコタームズ)で使われます。

All charge collectもしくはFreight collect 運賃着払い。荷物を受け取る側が運賃を払う。FOB, EXWなど貿易条件に輸送費が入っていない場合。輸送業者(フォーワーダー)の多くは、この条件での出荷の場合、届け先(送り先)に支払い意思を確認してからでないと実際の通関を行わない。送る側が勝手にEXW条件で物を送って、現地についてから送り先が費用を支払わないといったリスクを軽減する為。
All charge prepaidもしくはFreight prepaid 運賃先払い。荷物を送る側が運賃を払う。CIFやC&Fなど貿易条件に輸送費が入っている場合に使われる条件。

なお、表記ではfreight(フレート)となっていますが、この場合はエアー便に限らず、輸送費といった意味合いになります。輸送方法の部分には、空輸ならばair freight(航空貨物)、海上輸送ならばsea freight(海上貨物)と明記すると分かりやすくなります。スペルがflight(フライト)と似ていますが、こちらは航空便の便自体を意味する別の単語です。

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