Gazetted holidaysとRestricted holidaysの意味

2020年1月5日更新

Gazetted holidaysとは祝日のうち、政府にて定められた休まなければならない祝日の意味です。強制的に休みになる祝日で、政府機関や銀行、学校など公的機関での休日となります。対置する概念として、Restricted holidaysという祝日もあり、こちらは選択制の祝日を意味しています。

この用語が祝日として使われる国は限られており、インドやシンガポール、オーストラリア等の旧イギリスの影響下にある地域です。とはいえ、本家のイギリスでは現在は国の祝日はbank holidaysと呼んでいます。両方の祝日が制度として存在するのはインドであり、特にこの国と縁の深い英語表現です。インド英語の一種といってもよいかもしれません。

国が定めた祝日に「強制」も何もないのではと思われるかもしれませんが、祝日の中にはある一定の候補の中から定められた日数分を休暇として取得する、というタイプのものもあります。Gazetted holidaysはこれらと対置する一斉に休みにする祝日、という意味です。

インドの場合、宗教が多様で、公務員といえども、それらすべての宗教に配慮していっせいに休んでいたら行政が止まってしまいます。このため、多数の宗教的な行事の日のうち、選択式で選べる祝日を設定しています。宗教的な記念日に相当する祝日でも、全土にかかわる代表的な祝日はGazetted holidaysに組み込み、それ以外の祝日はRestricted holidaysのリストに組み込んで休みを選べる制度にしています。

また多様性に配慮し、このRestricted holidaysのリストには中央政府だけでなく、州政府も定められた日数分だけ追加できることになっています。特定の宗教の人口が多い地域や固有の習慣がある地域等は、独自の選択性の祝日候補を組み込むことができる仕組みになっています。

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