L/Cで大文字と小文字は区別されるか

2013年8月26日更新
L/Cで大文字と小文字は区別されるか

L/C(Letter of Credit)は、売買するときに売り手と買い手のそれぞれの間に銀行に入ってもらうことによって、「支払いがない」「品物を受け取っていない」といったことがないようにするための決済方法の一つです。

詳細については、L/Cの決済の流れをご覧いただくとして、端的に言えば、これは銀行に「書類」を買い取ってもらうことで、最終的に契約不履行が起きにくくしている方法であるため、銀行にとっては「書類の正確さ」が何より重要となります。

実際の製品の売買契約とは独立したやり取りになり、L/Cを仲介している銀行は、為替手形とB/L、インボイスの内容に違いがあると買取を拒否することができます。出港日の違いや、単純なスペルミスでも差異があると「ディスクレ」とみなされ、買い取ってもらえなくなることがあります。

こうした事情から、大文字と小文字についても統一しておいたほうがよい、という意見があります。実際には、さして気にされないことが多いのですが、aBcDeやABCdeのように、意図的に大文字と小文字の配列を変えたものが正式社名になっているような場合には、特に注意したほうがよいでしょう。もっとも、書類全体が大文字になっている場合などは気にする必要はありません。

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