made from と made ofの違い
ある物が何からできているのか説明するのに使う表現として、made fromとmade ofの二つの言い方がよく使われます。これらにはどのような違いがあるのでしょうか。実際問題、工業系のビジネスの現場では厳密に使い分けられていないこともありますが、両者の違いは「原料」を示すのか、「材料」を示すのかの違いとなっています。
英語 | 日本語 |
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made from〜 | 〜(原料)で作られている |
made of〜 | 〜(材料)で作られている |
こう書くと、では原料と材料はいったい何が違うのか、という話になってきます。原料と材料の違いは、一般的に、原料のほうは加工を経た後に元の素材が原型をとどめていないようなもの、材料のほうは反対に加工したあとにも形がある程度残っているようなもの、ということになります。
工業製品の多くはこの境界が難しく、一概に言えないものも多いため、両者の違いが厳密に使い分けられていなくとも「中身」について伝えることができればたいていの場合は問題ないかと思います。そもそも何を持って「原型」をとどめているというのか、によります。成分はどうなのかという話も出てくれば余計にややこしくなり、業界内で特に区別して使われていないようであれば、あまり気にする必要はないかと思います。少なくとも日常のコレポンレベルでの厳密な使い分けが必要になったことは今のところありません。
This tool is made of carbon steel. |
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この工具は炭素鋼から作られています。 |
This tool is made from iron ore. |
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この工具は鉄鉱石から作られています。 |
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