課長と担当課長の違いを英語で表現すると

2017年8月18日更新

課長と担当課長の違いは、一般には職制課長かそうではないかの違いとなります。課長=職制課長とは、部下がいる課長であり、社長⇒役員⇒部長⇒課長⇒係長といった一本の指揮系統にある管理職の課長のことで、会社によってはラインと呼ばれたりもします。このため、課長とはピラミッド構造になっている会社組織の管理職の一員ということになります。

担当課長とは、職制課長とは異なり、通常部下がいません。したがって、管理職ではありません。ひとつの課に、課長は一人しかいませんが、同じ課に担当課長であれば複数いることが一般的です。担当課長をどのような位置づけの役職としているかは会社により微妙に異なりますが、ライン上にある管理職とは異なる扱いという点ではほぼ共通しており、職制ではない役職のひとつ、ということになります。担当課長は職制ではないため、職位は課長のほうが上ということになります。

実力が伯仲している社員が複数いたとしても、ひとつの課に課長は一人だけですので、それ以外は職制課長にはなれません。担当課長や担当次長等といった名称は、職制ではなく社内での職位を示す役職として使われています。

このあたりは、英語で記載したほうが実態に近くわかりやすいかもしれません。担当課長というのは多くの場合、プロジェクトマネージャーと英訳されています。特定のプロジェクトをまとめたり、特命事項を実施するマネージャー、ということになります。

一方で、職制課長は、ダイレクトマネージャーやラインマネージャーとなります。こちらはラインと呼ばれる管理職のラインにつらなる役職となります。

課長と担当課長の違い
職制課長 担当課長
line manager, direct manager project manager
いわゆる管理職の課長。通常、部下がいる。単に課長と言った場合はこちらを指す。ひとつの課に課長は一人。 管理職ではない役職。職位を表す。通常、部下はいない。同一部署に複数名も可。担当課長の中から職制課長を選ぶこともある。

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