netとgrossの重量の違い
貿易をやっている方には馴染み深い表現かと思いますが、net weightとgross weightはそれぞれ次のような意味があります。
net weight | 正味重量。梱包材や箱の重さなどを含まない、製品そのものの重さのこと。 |
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gross weight | 梱包材込みの総重量のこと。貿易の場合は、ダンボールで送る場合、この梱包済みのダンボールを計測し、その重量。 |
日本語でもネット、グロスで意味が通じることもありますが、輸送費の計算を行う際は、gross weightで計算する必要があります。ダンボールや梱包材、緩衝材は送る製品によってその重さも変わってきますが、大きな箱になればなるほど重さが出てきますので、ネットとグロスの差も発生します。
また箱そのものが大きくなくとも、数が増えるとネットとグロスの総重量の差もそれに応じて大きくなることにも留意が必要です。
もちろん、輸送費を計算するときは、体積と重量のどちらで計算されるのかをあらかじめ調べておく必要もあります。重量勝ちとなっている計算では、ネットではなくグロスでの重量を把握しておくことが求められます。特に、設備や機械などでは荷姿によって製品そのものからさらに重くなりますので、要注意です。
貿易では国にもよりますが、パッキングリストに記載されている重量と、実物のずれが大きいと罰金を課されることもあります。したがって、gross weightがわからないからといって適当な重量を記入してしまうとあとで痛い目を見ることになります。誤差についての基準もそれぞれ異なりますが、おおむね10%以内には抑えておきたいものです。
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