重量勝ちと容積勝ちの違い
海外企業と貿易を行う場合、輸送費の算出はほぼ必ず行うことになりますが、この際、重量ベースで輸送費を出すのか、容積(体積)ベースで出すのかによって、価格が異なります。
どちらを用いるのかはフォーワーダー各社によって基準が若干異なることもありますが、いずれも「大きな」ほうを算定の基準とします。
例えば、グロス重量が50kg、容積が50cmx40cmx20cmのものがあり、輸送会社の計算基準が、容積を5000で割った数字か、重量のいずれかの大きいほうをとるとなっていた場合、容積は8、重量が50となりますので、「重量勝ち」となり、輸送は重量で計算します。反対に、グロス重量は100kgあり、容積は250cmx100cmx120cmのものがあった場合、同じ基準が採用されていた場合、容積は600となり、重量100kgよりも上回る「容積勝ち」の状態となります。この場合は、輸送業者にも寄りますが、600を600kgの重量とみなして輸送費用を計算します。
入れ物や容器などの輸送を行うときには、特にこの重量勝ちか、容積勝ちかを事前に検討しておく必要があります。余談ですが、筆者の場合、容積が大きいものの算定を誤って、輸送費が倍以上になってしまった経験があります。
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