スイッチングインボイス(switching invoice)とは何ですか

2013年10月28日更新
スイッチングインボイス

様々な海外取引先と継続して取引していると、納品先が取引先とは別の会社や工場を指定されることがあったり、こちらも日本からの出荷ではなく、別の国にある工場や別会社から出荷させるというようなことも起きています。

このときに使うのがスイッチングインボイス(Switching Invoice)と呼ばれるもので、リインボイスとも呼びます。

A社(売り手)とB社(買い手)との取引で、A社が別の国にあるC社に物を作らせ、そのC社から直接B社へ品物を直送する、というケースで「三国間貿易」ともいいます。余談ですが、中国では三方貿易と言われます。

こうした場合、通関に用いる貿易書類であるインボイスは、 「C社とA社の間のもの(C社発行)」と「A社とB社の間のもの(A社発行)」の二種類が必要になります。

B社のある国の税関に荷物が届いて、輸入通関がなされるときには、「A社とB社の間のインボイス」が使われますが、C社の国から出るときには、「C社とA社の間のインボイス」が使われることになります。

このため、インボイスが途中で差し替え(スイッチ)されるので、「A社とB社の間のインボイス」がスイッチングインボイスと呼ばれます。「A社とB社の間のインボイス」をどのタイミングでどこへ届けるかどうかというのは、輸出(輸入)国や輸送条件、取扱いのフォーワーダーによっても違いますが、一般的には上記のケースの場合、実際に品物を発送するC社のもとに、2種類のインボイスがある状態にしておき、C社から輸送業者に2種類とも渡し、途中で切り替えてもらうという方法となります。

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