tsp、tbspの違いと意味とは|小さじと大さじの英語

2019年11月17日更新

料理やレシピ、食品の分野では計量に欠かせない表現である小さじ、大さじを英語で表現した場合、tsp、tbspとなりますが、これらは日本とアメリカとでは単位の違いにより若干異なる意味を持ちます。

tspとは、teaspoonの略で小さじを意味し、tbspはtablespoonの略で大さじを意味します。小さじと大さじの概念は同じであるものの、下表で紹介のとおり、計量単位が若干異なります。tspとtbspの略称は他にもあり、最も簡略なものだと、小文字のt.が小さじで、大文字のT.が大さじという表記方法もあります。

アメリカはヤード・ポンド法を計量に用いており、体積を液量オンス(fluid ounceもしくは記号fl ozと表記)で表す習慣があります。小さじは1/6液量オンス、大さじは1/2液量オンス(1液量オンスは、大さじ2となります)、カップについては8液量オンスと定義されています。

日本のようにメートル法を用いている場合、小さじ5 mlとなるところが、液量オンスからの換算になるため、4.92892159375 mlといった端数になってしまう違いがあります。大さじについても、アメリカではmlに換算すると、14.78676478125 mlとなってしまいます。もっともアメリカでも栄養表示や医薬の分野では、小さじ1を5 mlと定義しています。

アメリカでも日本でも、大さじ1が小さじ3に相当する点は変わりありません。イギリス、カナダについても同様ですが、オーストラリアだけは大さじ1が小さじ4となります。

大さじ・小さじが示す体積については、イギリス・カナダは日本と同じ量となりますが、オーストラリアについては大さじ1が20 mlと異なります。この為、大さじ1、小さじ1という場合でもどの国での単位かを明確にするために、1 US tablespoonや1 Australian tablespoonのように、国名を単位の前に入れることもあります。

大さじと小さじの分量の違い|日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアの比較
比較 小さじ(1杯) 大さじ(1杯)
英語 teaspoon tablespoon
英語略称 tsp, t., ts., tspn Tbsp, Tb., T, Tbls
アメリカ 約4.93 ml 1/6 ounces 約14.79 ml (0.50 US fl oz, 1/2 ounces)
日本 5 ml 15 ml
イギリス・カナダ 5 ml 15 ml (0.51 US fl oz)
オーストラリア 5 ml 20 ml (0.68 US fl oz)

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