シャルピー衝撃強さとは

2013年4月2日更新

シャルピー衝撃値として、多くの鉄鋼材料や金属材料の耐衝撃性をみるために使います。材料の持つ粘り強さ、つまり靱性を見ることができます。

この値は、衝撃を吸収する「吸収エネルギー」を示しています。値が大きいほど打撃を吸収できるため、衝撃に対して強い材料ということができます。

シャルピー衝撃試験機を使って計測する方法で、原理としては、試験片の左右両側を固定し、真ん中に切り込みを少し入れ、その中央部分に振り子状のハンマーの打撃があたるようにします。ハンマーが振り下ろされ、試験片を破壊した際に、振り子状になっているため、ハンマーはもとの高さに戻ろうとします。このときの高さを見ることで、衝撃を受けた際に材料がどれだけ衝撃力を吸収できるかを値にします。

一般に、温度上昇とともに衝撃強度は少しではありますが、上がる傾向にあります。逆に、常温以下の低温では脆化(もろくなる)するものが多く、衝撃強度は落ちることが多いといえます。

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