水靭処理(水じん処理)とは

2013年7月7日更新

おおよそ1000℃〜前後に加熱した鋼材を急冷する熱処理技法のひとつ。焼入れ焼き戻しとは異なり、硬度をあげるために行うものではありません。ほとんどの場合、高マンガン鋳鋼に使われる為、水靭イコールこの鋼材とも言えます。

水靭処理は、材料の持つ粘り強さを高める処理であるため、対象となる素材はより優れた靭性を持つ鋼材となります。

この熱処理技術が使われる高マンガン鋼では、鋼種(鋼材の種類ごと)によって、水靭処理に使われる温度が定められているものもあります。

スポンサーリンク

>このページ「水靭処理(水じん処理)とは」の先頭へ

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集