クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)の成分、用途、特性、物性(比重、耐熱性、硬度)、耐薬品性について
デュポン社のハイパロンの商品名(現在は販売終了)で知られる合成ゴムで、耐老化性、耐オゾン性、耐摩耗性、耐薬品性に優れています。主な用途としては、耐侯性や耐食性を付与させた塗料、タンクライニング、耐食性パッキン、耐熱性や耐食性が求められるロールなどがあげられます。クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)は用途からも見ての通り、高温下や腐食が起きる可能性の高い環境下で真価を発揮するゴムと言えます。
成分、構造 | クロロスルホン化ポリエチレン | |
---|---|---|
純ゴムの性質 | 比重 | 1.11から1.18 |
ムーニー粘度 ML1+4(100℃) | 30から115 | |
物理的性質および耐性 | 硬度の範囲(可能な範囲。JIS硬さ) | 50から90 |
引張強さ(kgf/cm2) | 70から200 | |
伸び(%) | 500から100 | |
反発弾性 | 良 | |
引き裂き強さ | 良 | |
耐摩耗性 | 優 | |
耐屈曲亀裂性 | 良 | |
耐熱性(使用可能な温度の範囲、℃) | -60から150 | |
耐老化性 | 優 | |
耐光性 | 優 | |
耐オゾン性 | 優 | |
耐炎性 | 良 | |
電気絶縁性(Ω・cm)(体積固有抵抗) | 1012から1014 | |
ガス透過性(cc・cm/cm2・sec・atm) | 3.0 | |
耐放射線性 | あまり良くない〜良 | |
耐油性、耐溶剤性 | ガソリン、軽油 | あまり良くない |
ベンゼン、トルエン | 悪い〜あまり良くない | |
トリクレン | 悪い〜あまり良くない | |
アルコール | 優 | |
エーテル | 悪い | |
ケトン(MEK) | あまり良くない〜良 | |
酢酸エチル | 悪い | |
耐酸性、耐アルカリ性 | 水 | 優 |
有機酸 | あまり良くない | |
高濃度無機酸 | 優 | |
低濃度無機酸 | 優 | |
高濃度アルカリ | 優 | |
低濃度アルカリ | 優 |
ゴムの種類の一覧
- 天然ゴム(NR)
- イソプレンゴム(IR)
- スチレンブタジエンゴム(SBR)
- ブタジエンゴム(BR)
- クロロプレンゴム(CR)
- ブチルゴム(IIR)
- ニトリルゴム(NBR)
- エチレン・プロピレンゴム(EPM、EPDM)
- クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)
- アクリルゴム(ACM)
- ウレタンゴム(U)
- シリコーンゴム(VMQ、PVMQ、FVMQ)
- フッ素ゴム(FKM)
- 多硫化ゴム(T)
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