STK400の材質、成分、重量、寸法、引張強度などの規格|STK鋼管

2013年9月16日更新

STK400は、一般構造用炭素鋼鋼管のうち、引っ張り強度の最小値を400MPaにとった鋼材で、降伏点も規格上設定されています。炭素は0.25%以下と設定された低炭素鋼ですが、同種のSTK鋼管の中では最も炭素量の多いタイプです。リンと硫黄の上限値が定められている他は、特に成分の規定はありませんが、取り決めにより、他の合金元素などを添加してもよいことになっています。

管の製法については、シームレス、電縫、鍛接、自動アーク溶接の4種あり、いずれも記号の末尾に付与されている記号で判別します。

STK400の記号例
記号 製管方法
STK400-S-H 熱間仕上継目無鋼管
STK400-S-C 冷間仕上継目無鋼管
STK400-E-G 電気抵抗溶接のままの鋼管
STK400-E-H 熱間仕上電気抵抗溶接鋼管
STK400-E-C 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管
STK400-B 鍛接鋼管
STK400-A 自動アーク溶接鋼管

STK鋼管のサイズ、重量

建築用・建設用を想定したSTK管は、JISによって寸法と、単位質量、公差が定められています。

STK400の成分、材質

STK400の成分、材質
炭素鋼鋼管の種類 C Si Mn P S
STK400 0.25以下 - - 0.040以下 0.040以下

STK400の機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、扁平性、曲げ性

STK400の引張強さ、降伏点、耐力、扁平性、曲げ性
鋼管の種類 引張強さ
N/mm2
降伏点
耐力
N/mm2
溶接部
引張強さ
N/mm2
へん平性
平板間の距離(H)
曲げ性
50mm以下で適用
曲げ角度 内側半径
STK400 400以上 235以上 400以上 2/3D 90° 6D

STK400の伸び

STK400の伸び(40mm以下の外径には適用しない)
継目無し(シームレス)、鍛接 電気抵抗溶接、自動アーク溶接 全製管方法
350mm以下 350mm超え
11号試験片
12号試験片
11号試験片
12号試験片
5号試験片 4号試験片
管軸方向 管軸方向 管軸直角方向 管軸方向 管軸直角方向
23 23 18 21 17

「JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号

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