STK400の材質、成分、重量、寸法、引張強度などの規格|STK鋼管
STK400は、一般構造用炭素鋼鋼管のうち、引っ張り強度の最小値を400MPaにとった鋼材で、降伏点も規格上設定されています。炭素は0.25%以下と設定された低炭素鋼ですが、同種のSTK鋼管の中では最も炭素量の多いタイプです。リンと硫黄の上限値が定められている他は、特に成分の規定はありませんが、取り決めにより、他の合金元素などを添加してもよいことになっています。
管の製法については、シームレス、電縫、鍛接、自動アーク溶接の4種あり、いずれも記号の末尾に付与されている記号で判別します。
記号 | 製管方法 |
---|---|
STK400-S-H | 熱間仕上継目無鋼管 |
STK400-S-C | 冷間仕上継目無鋼管 |
STK400-E-G | 電気抵抗溶接のままの鋼管 |
STK400-E-H | 熱間仕上電気抵抗溶接鋼管 |
STK400-E-C | 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管 |
STK400-B | 鍛接鋼管 |
STK400-A | 自動アーク溶接鋼管 |
STK鋼管のサイズ、重量
建築用・建設用を想定したSTK管は、JISによって寸法と、単位質量、公差が定められています。
STK400の成分、材質
炭素鋼鋼管の種類 | C | Si | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|---|
STK400 | 0.25以下 | - | - | 0.040以下 | 0.040以下 |
STK400の機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、扁平性、曲げ性
鋼管の種類 | 引張強さ N/mm2 |
降伏点 耐力 N/mm2 |
溶接部 引張強さ N/mm2 |
へん平性 平板間の距離(H) |
曲げ性 50mm以下で適用 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
曲げ角度 | 内側半径 | |||||
STK400 | 400以上 | 235以上 | 400以上 | 2/3D | 90° | 6D |
STK400の伸び
継目無し(シームレス)、鍛接 | 電気抵抗溶接、自動アーク溶接 | 全製管方法 | ||
---|---|---|---|---|
350mm以下 | 350mm超え | |||
11号試験片 12号試験片 |
11号試験片 12号試験片 |
5号試験片 | 4号試験片 | |
管軸方向 | 管軸方向 | 管軸直角方向 | 管軸方向 | 管軸直角方向 |
23 | 23 | 18 | 21 | 17 |
「JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号
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