STK540の材質、成分、重量、寸法、引張強度などの規格|STK鋼管

2013年9月16日更新

STK540は、STK鋼管の中では最も強度の優れたタイプですが、反面、伸びは小さめになっています。これは炭素鋼の鋼管の規格のうち、建設用途などに使うものを規定しているため、機械的性質では引張強さの下限値や耐力、降伏値などの強度パラメータが設定されています。他のSTK鋼管に比べると、シリコン、マンガンの添加量に特徴のある炭素鋼管です。

STK鋼管のサイズ、重量

建築用・建設用を想定したSTK管は、JISによって寸法と、単位質量、公差が定められています。

STK540の成分、材質

STK540の成分、材質
炭素鋼鋼管の種類 C Si Mn P S
STK540 0.23以下 0.55以下 1.50以下 0.040以下 0.040以下

STK540の機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、扁平性、曲げ性

STK540の引張強さ、降伏点、耐力、扁平性、曲げ性
鋼管の種類 引張強さ
N/mm2
降伏点
耐力
N/mm2
溶接部
引張強さ
N/mm2
へん平性
平板間の距離(H)
曲げ性
50mm以下で適用
曲げ角度 内側半径
STK540 540以上 390以上 540以上 7/8D 90° 6D

STK540の伸び

STK540の伸び(40mm以下の外径には適用しない)
継目無し(シームレス)、鍛接 電気抵抗溶接、自動アーク溶接 全製管方法
350mm以下 350mm超え
11号試験片
12号試験片
11号試験片
12号試験片
5号試験片 4号試験片
管軸方向 管軸方向 管軸直角方向 管軸方向 管軸直角方向
20 20 16 19 15

「JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号

スポンサーリンク

>このページ「STK540の材質、成分、重量、寸法、引張強度などの規格|STK鋼管」の先頭へ

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集