フレイターの高さ制限はどれくらいか
貨物専用機となるフレイターの高さ制限は、旅客機に比べると大きく、300センチというのが一般的です(後方部分の最も高いスペース)。つまり3メートルとなります。ただし航空会社によって異なりますので、依頼前にフォワーダを通じて確認の必要があります。
幅の制限については360センチから390センチ前後となります。
非常に長い貨物、いわゆる長尺貨物や超長尺貨物については他の搭載貨物との兼ね合いもありますが、フレイターで貨物の搭載口が先端にあるノーズカーゴドアであれば、10メートルを超すものも搭載可能です。
大物を輸送する場合は、フレイターの貨物室のサイズや重量制限だけでなく、荷物の積み込みや積み下ろしをするドアサイズや形態が重要となります。一般的なフレイターはカーゴサイドドアと呼ばれる後部側の側面に大きな搭載口があります。航空機により異なりますが、高さ300センチ×幅320センチ前後となります。
一見そこまで広くないように見えますが、内側から見るとかなりの貨物が入ることが分かります。
フレイターは貨物専用というだけあって、かなりの重量物も搭載されます。もともと航空機は船舶に比べても重量バランスにセンシティブな輸送手段で、各社現場の職人芸的な重量分散の技法で、引き受け貨物がうまい具合に貨物室内に配置され、運航に支障がないように搭載されますが、バランスがあわないと貨物をおろして別便に移すということもあります。容積と重量をかなり細かくみていることが分かります。
航空機のパレットはULD(Unit Load Device)と呼ばれる独特なもので、独自の規格がありますが、その中でもパッセンジャーのいる旅客機にも搭載できるタイプのものと、フレイターにしか搭載できないものとがあります。旅客機に搭載できるものは10フィートパレット(96パレット)と呼ばれるもので、1パレットのグロス重量が6804キロ、ベースサイズが243.8センチ×317.5センチ(インチだと96×125となるので、96パレットと呼ばれます)になります。
フレイターは20フィートパレット(グロス重量11340キロ、243.8センチ×605.8センチ)、16フィートパレット(グロス重量11340キロ、243.8センチ×497.8センチ)も航空機の種類によって搭載可能です。
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