英語でキャンセルできませんと伝える

2013年5月3日更新
英語でキャンセルできません

受注生産などで注文を受けたあとにキャンセルを受け付けることができない場合も多々あるかと思います。そんなときは、相手にキャンセルできない旨伝え、それでもキャンセルしたいという場合は、仕掛かった部分や発注してしまった原材料分などの費用を負担してもらえるよう話すのが日本流ですが、あらかじめ売買契約にないことについては海外企業との取引においては了承を得られないこともあります。

継続した取引関係にある会社ならばこの辺の事情も斟酌してくれることがありますが、はじめて取引をするところや、個人に近いような形態で商売をしている、もしくは個人からの注文などの場合、「そんな話は聞いてない」といって突っぱねてくることもあります。

いずれにせよ、注文を受ける際にメールなどの文章でキャンセルができないことを了承してもらってから受注するという習慣を身に付ける必要があります。日本の商取引の原則が通用しないことのほうが多いので、回収に不安がある場合などは、注文を受ける際、現金入金後に生産着手、製造着手といった条件にしておくのも一つのリスク管理です。

契約と聞くとたいそうなイメージがありますが、毎回の取引の際にも「個別契約」という形の売買契約を結んでいるに等しいため、このあたりの売買条件については毎回メールに添付するなりして明記しておく必要があります。

We are afraid to say that we cannot accept your cancel request. The manufacturing is already in process as scheduled. Since this product is solely made for you by your custom order, we cannot accept cancellation.

If you do not need this product, I’m afraid we have to ask you for the cost spent for manufacturing. Thank you for your understanding in this issue.

恐れ入りますが、キャンセルをお受けすることができません。製作は予定通り、すでに着手しております。貴社のご要望による受注生産となっております。

もしご入用ではなくなったということでしたら、大変恐縮ですが、製造にかかった費用を請求させて頂きたく。ご理解のほど何卒お願い申し上げます。

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