SWP-Bの材質、成分、引張強さ、強度|ピアノ線の強度、材質、成分に関する規格
ピアノ線の一種類で、JISに存在する三種類のなかでは引張強度の面でSWP-Aでは不足する場合や、耐へたり性を求められる特殊なバネなどはこの材料が使われます。動荷重を受けるためのバネの候補のひとつです。線径の範囲は、マックスが7mmとなるため、Aよりもサイズのバリエーションは狭くなります。ほとんどの用途はA種でも足りてしまう点、また、加工性については引張強度に優れる分、低下しています。
なお、引張強度の強さについては、SWP-Aのおおよそ10%増しとなります。
SWP-Bの物性
SWP-Bの引張強さ
標準の線径 (mm) |
SWP-Bの引張強さ (N/mm2) |
---|---|
0.08 | 3190から3480 |
0.09 | 3140から3430 |
0.10 | 3090から3380 |
0.12 | 3040から3330 |
0.14 | 2990から3290 |
0.16 | 2940から3240 |
0.18 | 2890から3190 |
0.20 | 2840から3090 |
0.23 | 2790から3040 |
0.26 | 2750から2990 |
0.29 | 2700から2940 |
0.32 | 2650から2890 |
0.35 | 2650から2890 |
0.40 | 2600から2840 |
0.45 | 2550から2790 |
0.50 | 2550から2790 |
0.55 | 2500から2750 |
0.60 | 2450から2700 |
0.65 | 2450から2700 |
0.70 | 2400から2650 |
0.80 | 2350から2600 |
0.90 | 2300から2500 |
1.00 | 2260から2450 |
1.20 | 2210から2400 |
1.40 | 2160から2350 |
1.60 | 2110から2300 |
1.80 | 2060から2260 |
2.00 | 2010から2210 |
2.30 | 1960から2160 |
2.60 | 1960から2160 |
2.90 | 1910から2110 |
3.20 | 1860から2060 |
3.50 | 1810から1960 |
4.00 | 1810から1960 |
4.50 | 1770から1910 |
5.00 | 1770から1910 |
5.50 | 1710から1860 |
6.00 | 1670から1810 |
6.50 | 1670から1810 |
7.00 | 1620から1770 |
8.00 | - |
9.00 | - |
10.0 | - |
SWP-Bの成分、材質
ピアノ線の材料は高炭素鋼材ですが、成分の規定については使われているピアノ線材ごとに設定されています。
SWP-Bの線径
三種類あるピアノ線SWP-A、SWP-B、SWP-Vそれぞれで寸法の範囲は変わります。
線の直径(単位:mm) |
---|
0.08 |
0.09 |
0.10 |
0.12 |
0.14 |
0.16 |
0.18 |
0.20 |
0.23 |
0.26 |
0.29 |
0.32 |
0.35 |
0.40 |
0.45 |
0.50 |
0.55 |
0.60 |
0.65 |
0.70 |
0.80 |
0.90 |
1.00 |
1.20 |
1.40 |
1.60 |
1.80 |
2.00 |
2.30 |
2.60 |
2.90 |
3.20 |
3.50 |
4.00 |
4.50 |
5.00 |
5.50 |
6.00 |
6.50 |
7.00 |
SWP-Bの許容公差
線径 | 許容差、寸法公差 | 偏径差 |
---|---|---|
0.08以上0.20以下 | ±0.004 | 0.004以下 |
0.20を超え、0.50以下 | ±0.008 | 0.008以下 |
0.50を超え1.00以下 | ±0.010 | 0.010以下 |
1.00を超え2.00以下 | ±0.015 | 0.015以下 |
2.00を超え3.20以下 | ±0.020 | 0.020以下 |
3.20を超え5.50以下 | ±0.030 | 0.030以下 |
5.50を超え8.50以下 | ±0.040 | 0.040以下 |
8.50を超え10.0以下 | ±0.050 | 0.050以下 |
「JIS G 3522 ピアノ線」(1991年)に規定のある材料記号
「JIS G 3502 ピアノ線材(2013年改訂)」に規定のある材料記号
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