SWRS92Aの材質、成分、引張強さ、強度|ピアノ線の強度、材質、成分に関する規格

2014年1月20日更新

SWRS92Aは、ピアノ線材のうち、最も炭素含有量の多いタイプとなり、そのC量は、0.90〜0.95%にもなります。

ピアノに用いられるミュージックワイヤーにはこのグレードのピアノ線材が使われます。弦の微妙な太さの違いにより23種類ありますが、ピアノ一台には220から230本の弦が使われているとされます。

炭素の多さとはすなわち、鋼材の硬さとなり、加工がしにくくなりますが、ある程度の硬さまでは引張強度が向上していきます。

SWRS92Aの物性

SWRS92Aの成分、材質

SWRS92Aの成分、材質
(単位:%)
ピアノ線材の種類 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Cu(銅)
SWRS92A 0.90から0.95 0.12から0.32 0.30から0.60 0.025以下 0.025以下 0.20以下

SWRS92Aの引張強さ

鋼線となった製品ごとに個別に設定されており、線材自体には規定されていません。

SWRS92Aの線径

下記は、線材としての径となります。ピアノ線の径の規格とはまた異なります。

ピアノ線材の標準の径寸法、径サイズ
単位:ミリ
標準となる線材の径サイズ
5.5
6.4
9.5
10
11
12
13
14

「JIS G 3522 ピアノ線」(1991年)に規定のある材料記号

「JIS G 3502 ピアノ線材(2013年改訂)」に規定のある材料記号

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