WDHとLWHの違い
どちらも寸法表記を示す表現で、WDHは英語でWidth(幅)、Depth(奥行き)、Height(高さ)の順でサイズを記載していることを意味しており、LWHは英語でLength(長さ)、Width(幅)、Height(高さ)を示しているという違いがあります。
JIS規格でも箱の部位の名称に決まりはあっても、寸法の表記順序がLWHなのかWDHなのかについては規定していません。またDepthの扱いについても明確にはなっていません。なお、単位は数字だけの記載の場合は、たいていミリです。
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記載の順序は完全に統一されているわけではない
箱の場合、直方体の形で方向無視するなら、どちらも縦×横×高さとなるため、あまり支障はないように見えますが、この寸法を書く順番の使い分けは業界やメーカー、国や地域によっても違いがあり、統一されているわけではない為、どのように使い分けてよいのか分からなくなることもあります。ただ、どの表記方法の場合もほとんどのケースで高さは一番最後になることが多いです。
寸法表記をX軸、Y軸、Z軸の三次元で行う場合、多くは数字だけ記載するため、例えば、100x120x200といった場合、各数字がどこを指しているのか分からなくなります。この場合、100が幅なのか長さなのか、はたまた実は高さを意味しているのかによって体積に違いはなくても、設置や輸送、使用などを考えた場合に大きな支障が出たり、サイズが適合しない等の問題を引き起こします。家具などの設置品なのであればどちらが前面にくるのかというのは大問題です。
少なくともL100xW120xH200やW100xD120xH200のようにどの長さを示すのかわかるアルファベットとセットにして記載しておくと、齟齬を減らすことができます。
ただ、前述した通り、このサイズを書く際の順番は以下のような違いがあり、最もメジャーなWDHとLWH以外にも表記順序が存在します。
- 業界や業種による違い
- メーカー、企業による違い
- 対象とする物による違い
- 学校教育(数学)による違い
- 国や言語による違い
幅、長さ、高さの順番と英語表現
さらに、国や業種によってDepthの使い方にバラつきがあるため、これが時には高さや深さを示していたり、前後の奥行きを示している場合があります。また、幅をBreadth(略記号:B)と呼称するケースもあります。
なお、Heightといった場合は、上下方向の高さとなり、Widthといった場合も幅方向を意味します。WidthはLengthより短いほう、という違いがありますが、Depthを奥行き扱いにして使う場合はWidthが前面という違いがあり、DepthとWidthの長さの違いは気にされないこともあります。
略記号 | 記載の順番 |
---|---|
WDH | Width(幅)×Depth(奥行き)×Height(高さ) |
LWH | Length(長さ)×Width(幅)×Height(高さ) |
LWD | Length(長さ)×Width(幅)×Depth(高さ) |
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